2011年、Appleが同社の「iCloud」サービスの一部を「Microsoft Azure」上で稼働させるといううわさが流れた。しかし、MicrosoftとAppleは確認(あるいは否定)することを控えていた。
CRNの報道によると、2014年に公開された「iOS Security Guide」(iOSのセキュリティ)のなかでAppleは、暗号化された一部のiOSファイルがAmazon Web Services(AWS)の「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)とMicrosoft Azureの双方に格納されていることを認めていたという。
2018年1月付けで更新されたAppleの「iOS Security Guide」では、「iCloud」のサポートパートナーとしてMicrosoftの「Azure」の名前が記載されていないことをCNBCが米国時間2月26日に報じた。
Appleのセキュリティガイド最新版には、一部の暗号化されたファイルの「チャンク」の保存に「Amazon S3」および「Google Cloud Platform」を利用しているとして、次のように説明している。
「iCloudによってファイルがチャンクに分割され、AES-128と、各チャンクのコンテンツから導出される、SHA-256を使用する鍵を使って暗号化される。それらの鍵とファイルのメタデータはApple によってユーザの iCloud アカウントに保存される。暗号化されたファイルのチャンクは、S3やGoogle Cloud Platformのような他社のストレージサービスを利用して、ユーザーを特定する情報を含めずに保存される」
CRNは2016年3月、GoogleがGoogle Cloud Platformの顧客としてAppleと契約したと、「事情に詳しい複数の情報筋」からの話として報じていた。またこの時CRNは、Appleは「Amazon Web Services(AWS)への依存度を大幅に減らした」が、AWSの利用も一部継続していると報じていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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