2018年4月21日土曜日

ミクチャが生んだ女子高生の「#公開告白」文化

 マッチングアプリ「タップル誕生」利用者を対象とした、サイバーエージェント傘下のマッチングエージェントによる「恋愛流行語2017」(2017年12月)調査結果が興味深い。1位は「公開告白」、2位「婚活アカウント」、3位「ネット婚活」、4位「#プレ花嫁さんとつながりたい」、5位「港区女子」となっている。

 「公開告白」は、動画コミュニティ「MixChannel」から生まれた文化であり、その名の通りみんなの前で好きな相手に告白することだ。「婚活アカウント」は婚活用のアカウントのこと。Twitterでは「◯◯@婚活アカウント」などと名乗ったり、プロフィール欄に「婚活中」と書いているアカウントを指し、リアルな婚活状況をツイートしていることが多い。

 「ネット婚活」は、マッチングアプリやSNSなど、インターネットサービスを使った婚活のことだ。「#プレ花嫁さんとつながりたい」はInstagramで、結婚をひかえた女性が結婚までの準備写真などを投稿する際につけるハッシュタグだ。やはり、結婚準備用アカウントを作成している例が多い。「港区女子」は、六本木などを中心に活動するキラキラ女子の総称だ。

 InstagramやMixChannelなど、ネット発の流行語が多いことに気づくだろう。今回は、「公開告白」について取り上げていきたい。

ミクチャで人気の「公開告白」

 公開告白は、人気高校生モデルの渡辺リサさんが2017年3月にMixChannel LIVEで配信をしたことがきっかけとなって流行したといわれている。この動画は今も見られるようになっており、ライブ配信内でリサさんはある男性に電話で告白している。配信は約3万5000人が見守り、告白が成功して視聴者からのお祝いコメントが殺到した。

 リサさんはその後も自分の恋愛事情などをSNS上で堂々と公開している。リサさんだけではなく、他の同年代のモデルたちも、ファッション誌やSNSなどで自分の恋愛事情を公開したり、彼氏とツーショットで登場したりすることは珍しくない。

渡辺リサさんのツイート

渡辺リサさんの公開告白動画

 この流行に乗って、多くの10代女子たちが公開告白をしている。では、なぜ彼女たちはライブ配信で公開するのだろうか。大人は「人前で告白して失敗したら恥ずかしい」と考えてしまうが、彼女たちは違う。彼女たちには、「応援してほしい」「勇気がほしい」「失敗してふられた時に慰めてほしい」などの心理が働いている。共感してほしい、応援してもらって安心したいという思いが強いのだ。公開することで自分を告白するしかないところに追い込むことにもつながっているだろう。

 MixChannelでは、もともとカップル動画の人気が高い。カップルの恋愛の軌跡を公開することで、ファンたちもその恋愛が追体験できる人気が高いカテゴリだ。「暇な時はつい見ちゃう」「なごむよね」「あんなカップルになりたいと憧れる」と女子高生たちに聞いたことがある。

 MixChannelで「告白」で検索すると、告白とつく歌の動画と並んで、さまざまな告白動画が見つかる。「like100きたら本気で告白します!報告もします!」という動画は、コメント欄内で告白が成功したこと、3カ月で別れたことなどが報告されていた。また、告白したLINEのやり取りをそのまま動画にしてファンたちに報告している動画もある。コメント欄で質問を受け付けたり、「いい感じだね、おめでとう!」とお祝いコメントをもらったりしている。

 「一番大切な幼馴染から一番大切な恋人になりました。応援してくれる方likeしてくれると嬉しいです」という動画には、「感動した」「最高」などの多くのコメントが寄せられている。

 10代女子は恋愛漫画などと同様にリアルな恋愛を間近に見て学び、憧れ、自分も模倣していくようだ。投稿者にもメリットはある。多くのファンに応援してもらうことで勇気がもらえ、より一層幸せ感に浸れたり、失恋の悲しみを慰められたりするのだ。

 告白してうまくいったというある女子高生は、「フォロワーが増えて人気カップルになれたからよかった」と教えてくれた。「大事な瞬間が残るし、見返すこともできる。あと、みんなが付き合ってることを知ってるから、浮気できないと思う」。



CNET Japanで全文を見る

2.5型HDD/SSDケース「TK-RF25CBK」―USB Type-Cコネクター付きの高速仕様

USB Type-Cコネクター付きの2.5型HDD/SSDケース「TK-RF25CBK」を、サンワサプライが販売している。USB 3.1 Gen2規格の高速データ転送が行える。



japan.internet.comで全文を見る

【サービス開始】廃線レール上を自転車で走るGattan Go!!に「渓谷コース」登場

レールマウンテンバイクGattan Go!!に「渓谷コース」追加。廃線の鉄道レール上を自転車で走るアトラクションで、コースには大きな橋や鉄橋があり、絶景度も絶叫度も高め。



japan.internet.comで全文を見る

【本日のセール情報】Amazonタイムセールで最大80%以上オフも! 24本組ドライバーセットや珪藻土バスマットがお買い得に

Amazon(アマゾン)で毎日開催されているタイムセール、今日2018年4月21日はマグネット吸着収納の24本組ドライバーセットや速乾性に優れた珪藻土バスマットなど今すぐ欲しい人気のアイテムがお得に多数登場しています。

ギズモード・ジャパンで全文を見る

指紋認証に便利-寒い日に手がかじかむのを防ぐスマートフォンデバイス「Touch Me」

「Touch Me」は、寒い日に手がかじかむのを防ぐスマートフォンデバイス。スイッチを入れると本体が46度に暖まり、手指を暖めてくれる。指紋認証を利用している人には便利。



japan.internet.comで全文を見る

義手を着けた「サイボーグドラマー」--ハイテク義手の開発とライブに向け支援募集

iPhone Xの背中を守る「MARVEL」デザインのガラスフィルム―ハミィから

iPhone Xの背面を保護する強化ガラスフィルムに、アメリカンコミック(アメコミ)ブランド「MARVEL(マーベル)」の柄が登場した。Hamee(ハミィ)が販売する。



japan.internet.comで全文を見る

[ITmedia Mobile] 販売ランキングに「iPhone 8/8 Plus」の新色(PRODUCT)RED発売の影響は?

携帯販売ランキング(4月9日〜4月15日):販売ランキングに「iPhone 8/8 Plus」の新色(PRODUCT)RED発売の影響は? (1/4)

トップはNTTドコモ「iPhone 8(64GB)」2連勝。「iPhone X」が12週ぶりに2つトップ10入り。

携帯電話(ファブレット※含む)キャリア総合ランキング TOP10

4月9日〜4月15日

 総合ランキングは、前回大きく変動したが今回は下位に少し入れ替わりがあった程度。1位から6位までは前回と変わらず。1位はNTTドコモの「iPhone 8(64GB)」が連勝。2位はソフトバンクの「iPhone 8(64GB)」、3位はauの「iPhone 8(64GB)」。トップ3を3キャリアの「iPhone 8(64GB)」が占めている状態は2017年12月18日週以来、17週続いている。

 「iPhone 8/8 Plus」は2018年4月13日に、新色の(PRODUCT)REDが発売されたこともあり、まだ「iPhone 8」の優位は続きそうだ。なお今回、8位にソフトバンク「iPhone X(64GB)」と、10位にソフトバンク「iPhone X(128GB)」が入っているが、総合ランキングに「iPhone X」が2つ入るのは1月15日週以来だ。

iPhone 8/8 Plus 「iPhone 8/8 Plus」の(PRODUCT)RED
iPhone X やや順位を上げた「iPhone X」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

[ITmedia Mobile] 赤というより深紅 「iPhone 8/8 Plus」の「(PRODUCT)RED」を写真でじっくりと見る

 「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」に新色「(PRODUCT)RED」が追加された。(PRODUCT)REDは、売り上げの一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付する支援プログラムの対象製品で、毎年、iPhoneケースやiPhone本体が発売されてきた(iPhone本体は「7」から)。

 2018年4月には、iPhone 8/8 Plus本体と、iPhone Xのレザーフォリオが追加された。iPhone X本体の(PRODUCT)REDがないのは残念だが、売れ筋の8シリーズを押さえたということなのだろう。iPhone 8/8 Plus (PRODUCT)REDの実機に触れる機会を得たので、写真で見ていきたい。

(PRODUCT)RED 「iPhone 8 Plus」「iPhone 8」の「(PRODUCT)RED」

 実物を手にして感じたのは、Appleの製品ページに掲載されている写真とは、色味がちょっと違うなぁ、ということ。製品ページの(PRODUCT)REDは、明るめの赤という印象だが、実物は濃い紅色(深紅)だ。この記事で掲載している写真の色味は、比較的実物に近いと思う。漆器に使われていそうな赤で、落ち着いた雰囲気を醸し出している。若者だけでなく、30〜40代や年配層が使っても違和感なさそうだ。背面のガラスパネルと側面のアルミフレームは異なる色味で、異なる赤のコントラストも美しい。

(PRODUCT)RED 漆器のような赤だ
(PRODUCT)RED アルミフレームは違った色味になっている
(PRODUCT)RED やはり黒との組み合わせがカッコイイ
(PRODUCT)RED Appleの広報写真はやや明るく、オーソドックスな赤に近い印象だ

 iPhone 7/7 Plusの(PRODUCT)REDは、ディスプレイの周囲は白いが、iPhone 8/8 Plusではこれが黒に変わっている。白と黒どちらが良いかは好みによるが、個人的には赤と黒の方がしっくり来るし、特に8/8 Plusの落ち着いた赤と組み合わせるなら、黒の方が相性がいいだろう。

 シルバー、ゴールド、スペースグレイとは全く印象の異なる(PRODUCT)RED。なぜ他の色と同時に出せないのかという疑問はあるが、今、iPhone 8/8 Plusの購入を検討している人にとって有力な選択肢になるのは間違いない。

(PRODUCT)RED カメラのレンズ周りも赤い
(PRODUCT)RED SIMスロットも赤い
(PRODUCT)RED この製品だけにある(PRODUCT)REDの表記
(PRODUCT)RED パッケージは白基調でAppleロゴとiPhoneの文字のみ赤い
(PRODUCT)RED 付属品は白いが、(PRODUCT)REDについての説明が記載された赤いカードが付いている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

4K動画を360度撮影できるカメラ「インスタ360ワン」、+Styleで販売中

4K解像度で撮影できる360度カメラ「Insta360 ONE(インスタ360ワン)」を+Styleが販売している。



japan.internet.comで全文を見る

朝までに完成するのか!? 超突発、「Nintendo Labo ロボットキット」を夜通しで作ってみる!


超思いつきなので無理してみないで。

今日というか、昨日、Nintendo Laboが発売された。ギズモードの編集部にも、予約したぶんが発売日の朝に届いたのだが、これが、作るのに意外と時間がかかることが判明。結局ピアノとリモコンカーしか完成させられなかった。そして、この土日に時間を作って完成させようと、編集部の僕は、Laboのなかでも一番巨大な「Robot Kit」を持って帰ってきたのだ。

ロボットキット、これは5種類はいっている「バライティキット」みたいな甘いものではない。何せロボットひとつで、1パッケージなのだ。そして今日は金曜日。僕は家でひとり。今夜はやることもない。もう今から作ってみようかな。

深夜だし、(たぶん)誰も見てない。けど、今から、この1時半からロボットキットを完成させてみようと思う。一人でつくるので何時までかかるかわからないが、ぜひ今晩の肴にしてほしい。

以下ライブ更新中。更新待ちにぜひ、昨日公開したアンボックスハンズオンをどうぞ。


Photo: 山本勇磨

(山本勇磨)



ギズモード・ジャパンで全文を見る

[ITmedia News] 5月発売のiPhone SE2、現在判明しているスペックは?

 Consomacが、ユーラシア経済委員会に登録申請された情報から、5月か6月に新型iPhoneが発表される可能性を記事にしているが、これに関して、Global Sources Mobile Electronics 2018に出展する多くのiPhoneケースメーカーに取材した。その情報によれば、5月に発売されるiPhone SE2は本体サイズはiPhone SEと変わらないものの、3.5mmヘッドフォンジャックがなくなり、NFCによるApple Payの交通機関および店舗支払が可能になるようだ。

photo 老爆科技@Weibo:iPhone SE2

 前面はiPhone SEと変わらず、Touch IDを搭載し、A10 Fusionチップを採用することで、HEIF/HEVCメディア記録が可能になり、iPhone 7・iPhone 7 Plusラインの製品に近い扱いになるようだ。

 なお、Qiワイヤレス充電にも対応するようだが、筐体背面がガラス仕様である確証は得られなかった。

photo iPhone SE現行モデル

Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

Apple 新宿のロゴが、初めての衣替え! 4月22日の「アースデイ」に向けてAppleが発表したこと

100メガショック再び! SNKブランド40周年で「ミニネオジオ」登場か!?



僕らの愛したネオジオが再び。

先日、ファミコン、スーファミに続き、メガドライブのミニ版が発表されました。そして今度はなんとネオジオが復活します! SNK は公式Twitterにて、SNKブランド40周年を記念して複数のタイトルを収録した新ハードの登場を発表しました。

KOF」「餓狼伝説」「サムスピ」「メタスラ」など、人気タイトルが示唆されているので、これらが収録されることは確実でしょう。個人的には「龍虎3(ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝)」を是非収録してほしいところ。不破刃先生の活躍を再び網膜に焼き付けたくてやみません。…すごい漢だ。

ちなみに、現状SNKの歴代名作シリーズは、さまざまなハードでアーカイブスとして配信されています。かくいう僕も、いったいいくつのハードで『KOF'98』や『真サム』を買っているのか、わからないくらいには買っています。現状SNKの名作シリーズは結構カジュアルに遊べるんです。

しかし! ちゃんとした「SNKのゲーム機」で遊べるとなると話はまた変わってきます。公開された画像はベールで隠されていますが、縦長っぽいサイズですよね。ひょっとしたら駄菓子屋の店頭によくあったあの筐体(SC-19型-4)を再現!とか?とか?

いくらアーカイブスで遊べるとしても、そんなノスタルジック攻撃されたら10割減ります。


Image: Twitter
Source: Twitter, niconico

(小暮ひさのり)



ギズモード・ジャパンで全文を見る

[ITmedia News] スティーブン・スピルバーグの描く「ガンダム」がすごい……親父も熱中するわけだ 映画「レディ・プレイヤー1」公開

 4月20日(金)公開のスティーブン・スピルバーグ監督作品「レディ・プレイヤー1」にアニメ「機動戦士ガンダム」のガンダム(RX-78-2)が登場する。ワーナー・ブラザース映画が、「日本限定クリップ」として登場シーンをYoutubeで公開した。

「レディ・プレイヤー1」は4月20日(金)から全国ロードショー。(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTSRESERVED

 西暦2045年、経済破たん寸前の町に住む17歳のウェイドは、VRワールド「OASIS」(オアシス)で毎日を過ごしていた。ある日、オアシスの創設者ジェームズ・ハリデーの遺言が発表される。「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすぺてを授けよう」。ウェイドと全人類の夢をかけた争奪戦が始まる——。

 スピルバーグ映画を見て育ったというアーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ」を映画化。VR世界という設定を生かし、チャッキーやT-REXなど映画でお馴染みのキャラクター達を続々と登場させた。ガンダムや「AKIRA」など日本のアニメも例外ではなく、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンとAKIRAの金田バイクが競り合っているところにキングコングが襲いかかるなど、オマージュの枠を超えたスペクタクル作品に仕上げたという。4月20日(金)から全国ロードショー。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

「はぁ〜なるほど!」が飛び交った、『Nintendo Labo』のピアノをハンズオン

中古流通やMNP移転コストの上昇に改善案、総務省・公正競争促進の検討会が終了


 総務省で「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会(第6回)」が開催された。同検討会は今回が最終回で、総務省から提出された「報告書(案)」は今回の第6回の意見交換の内容を反映し、最終的な「報告書」として公開される予定。

「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会(第6回)」

 同検討会は2017年12月25日に第1回を開催、第4回までは通信事業者や関連事業者にヒアリングやアンケート調査を実施して意見を集めた。第5回では意見をまとめた論点(案)が事務方の総務省から提示され、有識者の構成員と論点整理を行っていた。

 最終回で提示された報告書案は、ヒアリングや調査で明らかになった事実を踏まえた上で、検討会として3つの柱を提示し、関連する法律の変更、関連するガイドラインの見直し、関連する対策を事業者に要請するなど、一部は実行を求める内容になった。

 今回の検討会は、当初からモバイル業界の多くの問題点について触れられ、論点の柱がわかりにくい側面があった。検討会を牽引した総務大臣政務官の小林史明氏は、そうした広範に渡る議論も狙いのひとつであったとする。

 小林政務官は、第6回を終えた締めくくりの挨拶で、「かなり小さなものから大きなものまで並んでいる。私はこれが重要だと思っている。この会議を立ち上げるにあたって、すべての問題を出すと言ってきた。事実関係があるものから無いものまで、一旦全部挙げていただき、我々でファクトをチェックして整理をしよう、そして整理できたものがこうして並んだ。今まで、言ったつもり、やったつもりで終わっていたものを、今度はキチっと詰めて、小さなものから大きなものまで全部やりきる。整理して前に進められるように頑張っていきたい」と述べ、現状の課題を網羅し、それぞれに対応策を実行していくことが当初からの目的であったとしている。

報告書(案)の要点

 第6回の検討会で示された「報告書(案)」はPDF形式で公開されているほか、最終的な「報告書」も一般に公開され、誰でも確認できるようになる見込み。

 報告書案では各論点について、「現状」「意見」「考え方」という項目で解説され、「現状」や「意見」にはヒアリングやアンケート調査に基づく事実関係も多く盛り込まれた。一方の「考え方」には、関連する事業者や総務省がとるべき対応策、変更点、要望といった、検討会での結論が記されている。

 「報告書(案)」が示している3つの柱は、(1)ネットワーク提供条件の同等性確保、(2)中古端末の国内流通促進及び(3)利用者の自由なサービス・端末選択の促進、の3点。

 (1)では報告された事実をもとにMVNOの競争環境が議論され、会計面で子会社への資金援助が調査されることになった。(2)ではMNOによる中古端末の流通の阻害があれば業務改善命令の対象になることが示されている。(3)では期間拘束や違約金についてさらなる改善をMNOに求め、構成員からは別の場で議論する必要性も提案された。

 以下ではユーザーに影響が大きいと考えれるものを抜粋する。

ネットワーク提供条件の同等性確保

料金・品質(速度)に関する同等性

 ここではMNOのサブブランド(ワイモバイル)や、MNOグループのMVNO(UQ mobile)を主な対象として、MNOから優遇されているのではないか? という問題提起と議論が行われた。

 報告書案では、速度はさまざまな条件で変化するとした上で、競争環境の整備の観点から「必要な検証を行い、対応していく必要がある」とした。品質や速度で直接的に重要になる帯域幅の確保については、各社からの報告をもとに、速度に優れるMVNOは相応の帯域幅を確保しているとし、相当のコストがかかっていると指摘している。

 ただし、こうした帯域幅の確保に必要な資金が子会社に対して過度に援助されているのではないか、つまり、KDDIがUQに対して資金面で援助し、その資金で大きな帯域幅を確保しているのではないか、という懸念については、「不当な差別的取扱いや不当な運営に当たるものがないか、MNO3グループについて検証を行う」とし、「会計の専門家を含む検討体制を設けることが必要」「現行制度のもとで可能なところから早急に開始すべき」と、会計面で調査する方針が示された。

 なお、この親会社から子会社への事実上の金銭的援助について、報告書案では、構成員の北氏が話したという「ミルク補給」という表現が用いられたが、ほかの構成員から「イメージしやすいかもしれないが、品のいい言葉ではない」(大谷氏)、「俗に過ぎる表現かもしれない」(新美座長)と指摘され、最終的な報告書では表現が差し替えられる見込みになった。

接続料算定の適正性

 MVNOがMNOのネットワークを利用する際に支払う接続料については、MVNOの料金体系に大きく影響することから、適正化について過去にもガイドラインが整備されてきた。しかし検討会では、MVNOからは、接続料が高い、算定根拠の開示が不十分、確定が遅く予見性の観点から事業に不利といった意見が相次いだ。一方のMNOからは、接続料(データ)は低廉化傾向であること、当年度精算には一定の基準が必要、当年度精算の義務化は不要といった意見が挙がった。

 報告書案では、「算定根拠について透明性が確保されることが重要」とした上で、過去に整備された制度を「必要に応じた見直しを行っていくことが重要」としている。

 接続料の当年度精算については、「実施基準の明確化が重要」「これに向けた検討を、総務省において行うことが必要」と示し、一歩前進した形。

MNPの円滑化

 MNP(携帯電話番号ポータビリティ)については、現状として、電話や店頭でなければ転出手続きができないケースが一部のキャリアにあると指摘された。事実として、KDDIとソフトバンクは、PCとスマートフォンからはWebサイトで転出手続きができないことが示された(フィーチャーフォンは可能)。

 この点については、検討会の第5回でも、構成員から「MNPの手続きがWebからできないというのは、IT企業として恥ずかしい。感覚がずれている。こんな文章があること自体がおかしい」と厳しく批判する声があがっていた。

 報告書案では、WebサイトによるMNP手続きを可能とするよう、MNPのガイドラインの見直しを行う方針。また、「強引な引き止め」についても実態把握を総務省で実施し、「適正化を事業者に働きかけることが必要」とした。

音声卸料金の低廉化等

 MVNOに卸提供される音声の料金は、MVNOから卸料金の引き下げ余地があるのではないか、定額プランが可能な卸料金を希望するといった意見が挙がった。

 報告書案では、「検討課題を抽出してその対応可能性について検討するよう総務省からMNOに要請」と、やや慎重な方針を示す一方、「協議が調わないときは、電気通信事業法第39条の規定に基づく総務大臣の裁定等の紛争処理手続を利用することが可能」という考えを明らかにしている。

テザリングの利用

 MVNOでは、KDDIまたはソフトバンクのネットワークを利用する場合、テザリングが利用できない場合があるとして、アンケート調査の結果でも改善を求める声が挙がっていた。

 ソフトバンクは対策を実施し、iPhoneとiPadについては4月9日から、MVNO回線でもテザリングが利用できるようになった。Androidスマートフォンについては、2018年の春夏モデル以降にソフトバンクが販売する端末は、テザリングが可能になる。

 KDDIからは、実現にむけた対応を行っていると説明されたが、報告書案では「早期実現を図る」とした上で、「テザリングの実現時期をMVNOに提示する必要がある。これについて、総務省においてKDDIに要請することが必要」としている。

中古端末の国内流通促進

 中古端末の国内流通を促進する議論は、現状では供給量が少ないことや、関連してSIMロック解除の指針がすでに整備されていることが指摘された。ヒアリングやアンケート調査では、MVNO側から、MNOが下取りした端末の海外流出を抑制し、国内再流通を促進すべきと意見があがった。一方、MNOの3社は一様に「中古端末の国内流通を制限していない」と回答していた。

 報告書案では、「MNOによって端末の流通が不当に制限されないことを確保するため、下取り端末の流通・販売を行う者に対してMNOが当該下取り端末の国内市場での販売を制限することは、業務改善命令の対象となることを明確化するガイドラインを策定する必要がある」とした。

 また中古端末のSIMロック解除については、MNOがこれに応じるよう「SIMロック解除ガイドラインを改正することが必要」としている。

利用者の自由なサービス・端末選択の促進

 この議論は、MVNOの競争環境の確保と並んで、本検討会で次第に大きく取り上げられた論点。

 直接的な背景は、通信サービスの「2年契約」に加えて、高額な端末を主な対象として48回払いの割賦で販売し、後半2年の残債を免除するといった販売形態が組み合わさり、拘束期間や違約金の条件が一気に複雑化したことにある。

 なお、本検討会でも決定的な結論は導かれず、別の機会でさらに議論を継続していくことが必要とされた。4月には本検討会とは別に公正取引委員会が意見交換会を開始するなど、モバイル業界で今後の大きな課題になることが予想される。

利用者契約における利用期間拘束について

 この議論では、2年契約と、違約金なしに解約できる期間、自動更新、高額な違約金の設定などが現状として示されている。

 また、ドコモが2年契約満了後に期間拘束の無いプランに移行できる方策を用意したのに対し、KDDIとソフトバンクは同様の方策でも月額で300円高く設定し、面従腹背ともとれる状態になっていることが指摘された。

 ヒアリングやMVNOへのアンケート調査でも、期間拘束と自動更新は移転の機会を阻害しているといった意見があがり、MNOでは自動更新を「更新を忘れて料金が高くなることを防ぐため」と説明した。

 報告書案では、現在の利用期間拘束を「硬直的」とし、ユーザーの意に沿わないスイッチングコストの上昇要因の緩和または解消に向けて、「総務省において対応を行うことが必要」とした。

 具体的には、「総務省から各MNOに対して、2年契約満了時点またはそれまでに、違約金と25カ月目の通信料金のいずれも支払わずに解約することができるよう措置を講ずることを求めることが必要」としている。

 構成員の北俊一氏は、48回払いの割賦契約で後半2年の残債免除という施策の問題点について、「もう少し踏み込んで(報告書案に)書けないかと意見してきた。今(問題が)起こっている現象ではないかもしれないが、今後懸念される。しっかりと(報告書案にあるように)モニターしていただきたい」と注文を付けた。

 同氏はまた、「残債免除に限らず、スイッチングコストが上昇する販売の仕方、あるいはプランの、どこまでが良くてどこまでが良くないのか、今後もいろんなものが出てくる可能性がある。光(回線)、電気などいろいろなサービスが付帯するようになり、それぞれ拘束期間がずれていることもある。ユーザーは完全に縛られている。ここについては、ほかの場で、と申し上げたい」と、議論の継続を要望した。

「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」について

 この論点は、行き過ぎた端末購入補助(キャッシュバック)の適正化について、再度点検する必要があるというもの。高額なキャッシュバックが販売の現場では無くなっていないことから、問題点が改めて議論された。

 報告書案では「MNOから販売店に対して端末代金の販売価格やその値引き額を実質的に指示することは、業務改善命令の対象になることを明確化するガイドラインを策定する」と記された。

 さらに公正取引委員会との連携を図っていくことについても触れ、「総務省が販売店による独占禁止法抵触の可能性がある事案を認知した場合に公正取引委員会に情報提供を行うことについて検討する」としたほか、「総務省によるフォローアップ体制への公正取引委員会の参加を求め、総務省は公正取引委員会の実態調査に協力する」という方針を明らかにしている。

 構成員の北俊一氏からは、「公正取引委員会との連携は、けっこう“しんどい”と想定される。総務省は電気通信事業法でキャリアを、公正取引委員会は独占禁止法などで販売代理店を律するなど、連携で、それぞれの役割を果たしてほしい」と、総務省にエールを贈る形のコメントも聞かれた。

 北氏はまた、「なぜ端末の安売りを止めているのか。それは、ユーザー間の公平性の是正」と改めて示し、「体力のないMVNOや新規参入のMNOでも、公正なユーザーの獲得競争をできるようにするもの。補助金を削減しただけでは、単に端末の販売価格が高くなっただけということになる。ユーザーに(削減した補助金が)還元されているか、しっかりとチェックすることが総務省の役割。そうでないと、私を含めて、余計なことをしているなという話になる」と語り、端末購入補助の削減によりあまった資金は、プランやサービスなどでユーザーに還元されるべきという原点の議論を指摘している。



ケータイ Watchで全文を見る

Intel、スマートメガネ事業を諦める。期待のVauntは世に出ず?

[ITmedia Mobile] 組み立て式で軽量化を実現したiPhone向けバンパー「PhoneFoam Dual Skin」

 ROOXは、4月20日にiPhone向けバンパー「PhoneFoam Dual Skin」を発売。「iPhone 6/6s/7/8(共用)」モデルと「iPhone X」モデルを用意する。価格は各2280円(税別)。

PhotoPhoto iPhone向けバンパー「PhoneFoam Dual Skin」

 本製品はバンパー部と背面部のパーツを分離し、2段階で組立てて装着する手法を採用。TPU製のバンパー部を装着してからポリカーボネートパネルをはめ込んで完成させるため、全周保護タイプのケースよりも着脱しやすくなっているという。ポリカーボネート部をバンパーの中ほどにまで回り込ませ、接着の無駄を削減して横幅を同社類似商品より2mm狭くした。

 角落ちに対しても「TPUがショックを吸収」「ポリカーボネートがしなりで衝撃を全体に分散」と役割を分担するため高い耐衝撃性能を実現。押下の力を無駄なく伝えられるよう、ボタン部分は独立したパーツで構成している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

[ITmedia PC USER] “地味子”じゃなかった第2世代Ryzen ベンチマークテストで徹底検証

 先日発表された第2世代Ryzenこと「Zen+」。製造プロセスが12nmに進化した「Ryzen 7 2700X」と「Ryzen 5 2600X」のパフォーマンスを、新しいチップセットAMD X470とともに検証していく。

Ryzen 7 2700Xの性能をベンチマークテストで明らかにしていく

 まずは発表リリースの際に触れられなかったもう少し詳細な第2世代Ryzenのスペックについて紹介しよう。

 今回の第2世代Ryzenの一番のトピックは製造プロセスがグローバルファウンドリーズの14nm(14LPP)から同12nmプロセス(12LP)へと微細化された点だ。アーキテクチャーでは基本的にZenのままである。

 ただし、Intelでいうところの“チック・タック”のタックに相当するプロセスの微細化が果たされたことになる。製造プロセスが1つ進めば、同じクロックで動作させた場合は消費電力が下がり、同じ消費電力で動作させた場合はクロックが上げられる、というのが一般論だ。第2世代Ryzenもこれに当てはまる。

 とはいえ、第2世代Ryzenをスペックだけで見ると、製造プロセスの進化によるメリットが少し分かりづらいことも確か。第1世代Ryzenの最大TDPは95Wだったが、第2世代のRyzen 7 2700XではTDPが105Wに増えているためだ。

 Ryzen 7 1800Xが95Wで定格3.6GHz、最大4GHz。Ryzen 7 2700Xは105Wで定格3.7GHz、最大4.3GHzとなる。一見すると、クロック上昇したぶん、TDPが増えただけにも見えてしまうが、AMDによれば仮に同一クロックで動作させた場合、第2世代Ryzenのほうが第1世代Ryzenよりも最大11%消費電力が低く抑えられるという。この点には自信を見せている。

12nmプロセスのメリットとして電力効率またはパフォーマンスの向上が可能に

 Ryzen 7 2700Xでいえば、製造プロセスの進化で生まれた余裕と、これに10Wプラスした分だけクロック引き上げがある。そしてもう1つ、Precision Boost 2によってもクロックの引き上げが実現される。

 Precision Boost 2は、Ryzen MobileのときにAMDが熱心にアピールしていたが、ターボ技術をコア・スレッド数に対して柔軟に制御するものだ。第1世代のRyzen 7 1800Xでは、1〜2スレッド時は高クロックでも、それ以上は定格クロック付近まで下がってしまっていた。これが第2世代Ryzenでは、最大スレッド時でもより高いクロックで動作する。Ryzen 7 2700Xでいえば、1スレッド時から16スレッド時まで右下がりの直線に近いクロック制御が行われる。

Ryzen 7 2700XとRyzen 7 1800Xのブーストのクロックの違い。図のとおり意外と使いがちな3スレッド以降で大きく差が出る

 つまり、第2世代Ryzenは、12nmプロセス化による定格動作とターボ時のクロックの引き上げによりパフォーマンスがアップし、中間的なスレッド時のパフォーマンスもPrecision Boost 2による高クロック動作でパフォーマンスがアップする。エンコードやレンダリングなどマルチスレッド化が進んだアプリケーションを除けば、普段は全スレッドを使いきることは少ない。このことからも、Precision Boost 2によるクロック向上は効果がありそうだ。

 また、IPC(1クロックサイクルあたりの実行命令数)を向上させたという。アーキテクチャー面ではあまり手を加えられていないものの、キャッシュメモリ、メインメモリのレイテンシを削減しているとのことだ。L1〜L3キャッシュでは13〜34%レイテンシを削減し、メインメモリでは11%レイテンシを削減、トータルで3%IPCが向上している。

L1〜L3などメモリのレイテンシを向上することでIPCを改善

 メインメモリでは、Ryzen 7 2700X、Ryzen 5 2600XでDDR4-2933(デュアルチャネル)をサポートした。Ryzen 7 1800XではDDR4-2666までだったため引き上げられた格好だ。

 ちなみに、新チップセットのAMD X470については、第1世代Ryzen導入済みの方にとっては、マザーボードを買い替えるべきか悩ましいところだろう。第2世代RyzenもSocket AM4を利用するため従来のチップセットを搭載するマザーボードでも、ファームウェアを更新すれば利用できる。

 Ryzen 7 2700XのTDPが105Wとなったことで、AMD X470では電源設計もそれに合わせて設計される点が新チップセットのメリットではある。ただし、10W程度であれば、AMD X370チップセット搭載マザーボードならば吸収できそうだ。AMD B350以下のチップセットを搭載するマザーボードについては、ややコスト重視となり、とりわけ安価なモデルでは不安もある。とはいえ、これはRyzen 7 2700Xだけであって、他のモデルは95W以下なので問題ない。

 もう1つ新チップセットでポイントとなるのが「StoreMI」だ。SSDをキャッシュにHDDを高速化するもので、現時点での情報を総合すれば、1月にAMDが発表したFuzeDrive for AMD Ryzenに似ている。ただし、AMD X470ユーザーならば、無料で利用できるところが異なる。FuzeDrive Basicが19.99ドルだったので、価格にして2000円強といったところだろうか。

StoreMIは、大容量でも安価なHDDと、高速なSSDやさらに高速なメモリを組み合わせ、大容量で高速な仮想ストレージを作成する

 こうした点から、少なくとも既存のAMD X370マザーボードユーザーを想定すれば、CPUを買い替え価格に折り合いが付けばAMD X470に更新するのも良いが、CPUを買い替えなければAMD X370のままで良いし、CPUを交換するにしてもしばらくは様子を見ておくほうが良いだろう。

 新規に第2世代Ryzenを組むのであれば、ファームウェアアップデートの必要がないAMD X470マザーボードを選ぶのが好ましいが、AMD X370マザーボードの価格もこなれてきているので、これも価格との折り合いがつけばといったところ。いずれにしてもAMD X470はハイエンド向けチップセットなので、Ryzen 7 2700Xか2700を狙うユーザーのためのものとなるだろう。

4モデルの第2世代Ryzenが登場したが、Ryzen 5の下位セグメントは一部継続しRyzen 5 2400Gが埋め、Ryzen 3のセグメントも同様

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

SIE、六本木に期間限定“VR遊園地”--PS VRの体感を拡張する仕掛けも

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、5月3日から6日までの4日間、PlayStation VR(PS VR)対応PlayStation 4(PS4)タイトルが体験できるイベント「PlayStation VR STREET」を東京・六本木ヒルズ 大屋根プラザにて開催する。

会場イメージ

会場イメージ

 PlayStation VR STREETは“VR遊園地”をコンセプトとした、VRコンテンツが体験できる期間限定イベント。さまざまなアトラクションが集まり、非日常体験を生み出す遊園地をVRで創出するとともに、遊園地のようなワクワクする空間演出や、オリジナルカフェメニューを用意するという。

 イベントでは「Wipeout Omega Collection」、「KITCHEN」、「イーグルフライト」などPS VR対応タイトルが体験できるほか、体感型VRコンテンツの制作やVRプロデューサーとして知られる安藤晃弘氏を監修に迎え、PS VRの体感を拡張するイベントならではの仕掛けも用意されている。

 イベントは入場無料で、会場内は自由に入場できる。なお、PS VRの対象年齢は12歳以上であるため、12歳未満は体験ができない。また、一部タイトルは18歳以上が対象となっており、年齢確認のため身分証明書の提示を求める場合があるという。PS VR体験は人数に限りがあるため、事前予約を実施する。当日体験受付も、各日先着で行う予定としている。



CNET Japanで全文を見る

ブロックチェーンの普及を目指す「LONGHASH」が本格始動--データ分析や起業支援

 LONGHASHは4月20日に設立発表会を開催し、同社のサービス内容や設立背景、事業戦略について説明した。

左から、会長の谷家衛氏、代表取締役のクリス・ダイ氏、共同創業者のエミリー・パーカー氏。

 LONGHASHは、ブロックチェーン技術の実用化の推進、技術者の支援を目的に設立されたニュースメディア。事業内容として、ブロックチェーンの国内外の最新情報を配信するメディア事業、SNSのデータなどを取り入れたデータ分析ビジネス、スタートアップを支援するインキュベーションセンターの3つを掲げている。

LONGHASHが提供する記事の一例

LONGHASHは、インキュベーションセンターを事業の主軸に位置づけているという

 LONGHASH代表取締役のクリス・ダイ氏は、「ブロックチェーンがもたらす経済系の革新に期待と注目をし、ブロックチェーンの実用化を目標に運営する」とした。なぜブロックチェーンなのかという点については、特定の企業にデータを預け、安全性や使用方法をゆだねることへの危険性を指摘。ブロックチェーンは、分散型の共有データという観点を持って安全性を保ち、コスト低減も期待できると述べた。

 LONGHASH会長の谷家衛氏は、海外と比較した日本のFinTechの投資額の少なさや、日本でIT人材が不足する現状を挙げ、「日本にとって一番大事なのは、海外の優秀な人たちに日本に来てもらうこと」と語った。起業者のうち半数が国外から集まるシリコンバレーのような環境を日本で作ることは難しいと谷家氏。しかしながら、日本では仮想通貨やブロックチェーンについて、国が規制ではなく推進の方向に動いており、この分野ならば海外から人材を呼び込めるのでは、とした。

日本のIT人材の現状

 また谷家氏は、インターネットの壁にも触れた。「かつてのインターネットは個人のエンパワーメントが達成できたが、今のインターネットはあまりにも進みすぎてしまい、個人やスタートアップが何かを始める時に巨大な壁を感じる」(谷家氏)。続けて、「この分散型のブロックチェーンという技術は、唯一この壁を壊せる可能性がある」と述べ、「世界中のエンジニアや起業家が日本に来てくれるような環境を作れたら」と、LONFHASHの事業についての期待を語った。

 LONGHASH共同創業者のエミリー・パーカー氏は、「ブロックチェーンについて本当に理解できている人はまだまだ少ない。特に一部の日本人はBitcoinなどの仮想通貨に対して悪いイメージを持っている」と、日本の現状を指摘。しかし、ブロックチェーンと仮想通貨は同じものではない。「さまざまな企業で活用できる分散型のブロックチェーンは、セキュリティなどの課題は多いものの、さまざまな問題を解決できる可能性を持つ重要な技術。これを広く知ってもらいたい」と、事業への意気込みを見せた。

ブロックチェーンの普及を目指すLONGHASH

 LONGHASHでは、4月20日より英語版の記事配信を開始。日本語版の配信は夏を予定しているという。「アメリカや中国では、ベンチャーの起業家はほとんどがエンジニア。しかし、日本でのエンジニアは黒子のような立ち位置で、暗いイメージがある。そのような人たちにスポットライトを当てたい」とダイ氏。同社は、インキュベーションサービスを主軸としながらも、一般の人々にブロックチェーンの良さを理解してもらえるメディアサービスを目指すとしている。



CNET Japanで全文を見る

[ITmedia Mobile] ドコモの「Galaxy S8 SC-02J」「Galaxy S8+ SC-03J」がAndroid 8.0に

 NTTドコモは、4月19日に「Galaxy S8 SC-02J」と「Galaxy S8+ SC-03J」をAndroid 8.0にアップデートした。

Photo 「Galaxy S8 SC-02J」(左)と「Galaxy S8+ SC-03J」(右)

 アプリを全画面で使いながら動画を閲覧できる「ピクチャー イン ピクチャー」に対応し、電話番号を含むテキストをダブルタップするだけで選択できるようになった。電話番号の場合は電話アプリ、住所の場合は地図アプリがショートカット表示され、アプリのログインで使う情報を記憶させる「自動入力」機能も利用できる。

Photo 「ピクチャー イン ピクチャー」に対応

 スリープ状態でも時計やカレンダー、メール、通話の着信を表示する「Always On Display」にアナログ4種、デジタル4種のデザインを追加。マイファイルに「移動」「コピー」「名前の変更」「圧縮」「フォルダへ移動」機能が追加される。また、設定メニューのセキュリティパッチレベルが「2018年4月」になる。

Photo マイファイルの機能拡張

 アップデートは端末で「設定」→「端末情報」→「ソフトウェアアップデート」と選択して画面の案内に従って操作、またはPCへ「Smart Switch」をインストールして行う。端末本体(FOMA/Xi/Wi-Fi)での更新時間は約49分、PCは約80分で、最新ビルド番号はGalaxy S8 SC-02Jが「R16NW. SC02JOMU1BRC7」、Galaxy S8+ SC-03Jが「R16NW. SC03JOMU1BRC7」。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

[ITmedia News] 進研ゼミにプログラミング教材 小学4〜6年生向け「思考」育む

 ベネッセコーポレーションは4月20日、通信教育講座「進研ゼミ 小学講座」で、プログラミング学習教材を提供すると発表した。2020年のプログラミング教育必修化に対応。実際にプログラミングする前段階として、目的を実現するための手順を、試行錯誤しながら論理的に考える「プログラミング的思考」を育む。

photo 左から「電気迷路エンジニア」(5月号)と「プログラミングワールド」(7月号)

 専用の学習タブレット「チャレンジタッチ」や、会員専用サイト「チャレンジウェブ」で利用できる。小学講座の会員は、追加料金なしで学べる。

 第1弾として、小学校4年生向けに「電気迷路エンジニア」(5月号)を提供する。プログラミング的思考を学ぶのに適するが、子どもが苦手意識を持ちやすい電気単元を楽しく学べるよう工夫したという。

 具体的には、ロボットを動かす必要知識として、乾電池のつなぎ方による出力の違い(直列はパワーが出る、並列は長持ちする)の使い分けを学ぶ。ロボットをゴールへ導く手順を考え、途中で敵を倒す場合はパワーが必要と予測し、乾電池を直列に、ゴールまで距離が長い場合は持久力を要するため、並列につなぐ――というように考えさせる。

 7月号では小学4〜6年生向けに、プログラミング的思考を「抽象化する力」「分解して理解する力」「順序立てて考える力」など5つに分け、小さな目標からクリアしていくスモールステップ方式を取り入れた教材「プログラミングワールド」を提供する。

 実際のプログラミングでも必要な「条件分岐」や「繰り返し」を使ってロボットを操作し、その過程でプログラミング的思考のサイクルを定着させる狙いという。

 今後、さらに発展的な内容を学ぶ教材(10月号)、学年別に教科の学びを深める教材(1月号)を提供していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

食材お届けの「Amazonフレッシュ」がレシピサービスと連携。レシピに必要な食材をポチれます

地球環境について考える「Earth Day」--特別仕様のアップルロゴ、下取りプログラムも

 地球環境について考える日として提案された記念日「Earth Day」。アップルは4月20日、一部のApple Storeではロゴの葉っぱの部分をグリーンに変えたライトアップを開始した。

Apple 新宿のロゴも葉の部分が緑に

Apple 新宿のロゴも葉の部分が緑に

 また、Earth Dayにちなみ、環境に関する取り組みを紹介するウェブページを更新している。4月に、世界各地にあるアップルの施設が100%クリーンエネルギーで電力調達をしていると発表したばかりだ。米国、英国、中国、インドを含む世界43カ国にある直営店、オフィス、データセンター、共用施設が含まれる。

分類できる新しい分解ロボット「Daisy」

分類できる新しい分解ロボット「Daisy」

 しかし「ゴールはまだ先」とし、炭素含有量がより低い素材を調達し、サプライヤーが再生可能エネルギーに転換できるようにサポートしていくという。

 ウェブサイトでは、1時間に最大200台のiPhoneをデバイスを分解し、分類できる新しい分解ロボット「Daisy」の紹介なども行われている。

iPhoneを逆アセンブルできる

iPhoneを逆アセンブルできる

 さらには、「Apple GiveBack」をテーマに、対象のデバイスを下取りに出すと、新しいApple製デバイスの購入価格が割引になるプログラムを実施。下取りしたデバイスに一定額をコンサベーション・インターナショナルに寄付するキャンペーンを4月30日まで開催する。

ストアのメッセージも「Apple GiveBack」に

ストアのメッセージも「Apple GiveBack」に

店内のスクリーンセーバーもEarth Day仕様になっている

店内のスクリーンセーバーもEarth Day仕様になっている

スタッフのTシャツのカラーもグリーンに変わった。2018年はいつになく深いグリーンだ

スタッフのTシャツのカラーもグリーンに変わった。2018年はいつになく深いグリーンだ

ワンポイントのアップルロゴ。背中はシンプルなグリーンだ

ワンポイントのアップルロゴ。背中はシンプルなグリーンだ

Apple Watchユーザーは、2018年も開催される「Earth Day Challenge」を楽しもう。30分のトレーニングを完了すると、特別なバッジがもらえる

Apple Watchユーザーは、2018年も開催される「Earth Day Challenge」を楽しもう。30分のトレーニングを完了すると、特別なバッジがもらえる



CNET Japanで全文を見る