ドローン向けソフトウェアを開発するCLUE(東京都港区)が3月1日、官報に掲載した第3期決算公告(2017年5月31日現在)によれば、純損失は2500万円の赤字、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は3400万円の赤字だった。
CLUEは14年設立。B2B向けにドローン用のデータ管理サービス「DroneCloud」や、屋根を点検するドローンを管理するアプリ「DroneRoofer」などを開発・提供する。ガーナやベナンなどのアフリカ諸国にも進出し、ドローンを利用した道路点検事業を行っている。
15年と16年に投資ファンドのANRIなどから資金調達。17年にリアルテックファンドなどから3.3億円を調達した。
ここがポイント
今回の決算公告を見ると、累積赤字3400万円と最近のスタートアップとしては、手固い展開のCLUE。前述の通り17年11月に3.3億円を調達しているため、当面の資金繰りには問題なさそうです。
新たな事業展開として、屋根のリフォームや瓦の修理などを手掛ける石川商店などと、屋根の点検にドローンを活用する方法を業者向けに普及・啓発する「日本屋根ドローン協会」を発足。作業員が高所から転落するリスクや消費者の不安を軽減する役割を担うことも期待されています。
個人の趣味にとどまらず、建設分野や農業分野での期待は大きいものの、安全性などの課題があり、まだ実験段階といった印象のドローン市場。これから本格的に立ち上がってくるのか、注目ですね。
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《著者紹介》
平野健児。新卒でWeb広告営業を経験後、Webを中心とした新規事業の立ち上げ請負業務で独立。WebサイトM&Aの「SiteStock」や無料家計簿アプリ「ReceReco」他、多数の新規事業の立ち上げ、運営に携わる。現在は株式会社Plainworksを創業し「NOKIZAL」を運営中。
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