毎日使うゾ! ソニー「wena wrist pro」
本連載前回分でレビューしたソニーの「wena wrist pro」(公式ページ)。腕時計用の金属バンドのなかにスマートウォッチ的な機能を搭載した、スマートウォッチならぬスマートウォッチバンドです。
筆者がwena wrist proを購入したのは2017年末。これまでスマートウォッチの類をいくつか使ってきましたが、正直なところ「購入当初はよく使うけれど、しばらくすると飽きてあまり使わなくなる」というケースが多かったです。しかしwena wrist proはほぼ毎日使っています。
なんでだろう? と考えてみると、結局使うのが楽しいんですね。というのは、気分次第でヘッド(腕時計本体部分)を交換できるから。上の写真のような「レバーピン」の機構があるので、慣れれば1分かからずヘッド交換ができます。
写真のようにヘッドのバンド幅(ラグ幅)がwena wrist proに合致すれば、ヘッドを自由に交換できます。交換作業も手軽。行動に応じて好みのヘッドをスマートウォッチ化できるので、「好きなヘッドをより高機能化して便利に使える」という楽しさがあります。
率直な話、手持ちのヘッドに価値がひとつふたつ加わるという印象。好みのヘッド+通知機能+電子マネー機能、みたいな。気に入っている腕時計ヘッドを、より楽しく実用的に使えるようになるというイメージです。「主役はあくまでも腕時計ヘッド、スマートウォッチ的機能は腕時計に付加価値をもたらす脇役」というスタンスはwena wrist proの大きな良さだと思います。
というわけで以降、筆者のwena wrist pro利用スタイルをご紹介したいと思います。「wena wrist proユーザーの実態」の一例としてご覧ください。
5種のヘッドをスマートウォッチ化♪
まず、筆者がwena wrist proと組み合わせて使っているヘッドをご紹介。ちょっと趣味が偏っている? みたいな感じはありますが、ご愛敬。写真でザザザッと見ていきましょう。
5種のヘッドは、それぞれ見栄えや機能性、動作の楽しさや実用性などで気に入っています。ですが、単体で使うと「それだけ」という感じ。最初は楽しいんですが、「まあこういうモンだし」的に慣れてくると「好みではあるけれど少し醒めた」という感覚になったりします。
しかしそこにwena wrist proが加わると、気に入っていた腕時計ヘッドが、再び強く輝き出すような感じに。「やっぱりこの腕時計イイわ~」という気分になり、さらにスマートウォッチ的な機能も加わって、「少し醒めた気分」が「楽しさ再燃の気分」になったりして、嬉しい♪
また、手持ちの腕時計ヘッドとwena wrist proの組合せを試していると、独特のワクワク感があったりします。「このヘッドとwenaの合体は、どういう感じになるんだ~?」みたいな。組み合わせてみて「ん~イマイチだったかも」というのもありますが、「この組合せは意外にもイイ!」とテンションが上がることも。そんな部分もwena wrist proの楽しさだと思います。
こんなのがあると便利カモ!?
腕時計ヘッドとwena wrist proの組合せを試す場合、あらかじめ腕時計ヘッドからバンドを外しておく必要があります。そのとき、ヘッドとバンドを接続している「バネ棒」という部品を「少し縮めながら外す」という作業が必要。そのときに使う「バネ棒外し」という道具も要ります。
上写真中央のBERGEON製バネ棒外しですが、評判が良いので買ってみたら、あら使いやすい! 多くのケースでバネ棒をしっかり縮めつつホールドでき、スムーズに外せます。失敗しにくいのでヘッドに傷を付けたりもしにくい感じ。
それから両バサミ式バネ棒外し。バネ棒の両端にある「縮むピン」を同時に縮めつつヘッドに脱着できる工具です。BERGEON製も存在しますが、かなり高価なので類似品を購入ました。で、使ってみたらアラこれも便利~♪ 一発でバネ棒を外せる! バネ棒をヘッドに入れるのも一発だったりする! 最初からコレ使っときゃ良かった的な利便とスムーズさがあります。バネ棒の扱いに不慣れな人ほどコレがオススメかも。
それから、場合によっては複数のヘッドを携帯し、wena wrist proと組合せを変えつつ使いたいことがあります。「移動中はこっちのヘッドを使って、ミーティングのときはこっち」とか。そんな場合に「ヘッドを入れて携帯できるケース」があると便利です……っていうか、ヘッドをハダカで持ち歩くのもナンですので、ヘッドケースとして使えるモノをいくつかご紹介。
それから、腕時計用のバンド。wena wrist proと組み合わせる「バンドが付いていないヘッド」に対し、「臨時的にすぐ装着できる腕時計バンド」があると便利です。「たまには気分を変えて、wena wrist pro無しで、普通の腕時計として使おう」みたいなとき。最近では、ワンタッチで脱着できるタイプのバンドも増えつつあり、wena wrist proの「レバーピン」機構と同様の手軽さでバンドを脱着できます。
てな感じで、ワンタッチの腕時計バンドを使ったり、ヘッド用ケースをアレコレ選んでみたり、時計用工具にちょっと凝ってみたり。wena wrist proはいろいろな腕時計ヘッドと組み合わせることを前提とした製品ですので当然かもしれませんが、wena wrist proを活用し始めると腕時計関連全般に興味が向いたりして、それもまた愉快です。
ときにはwena wrist proをApple Watchと合体させたい!
筆者はたまにApple Watchも使っています。たとえばiPhoneにBluetoothヘッドホンを接続して使うとき、Apple Watchは無線リモコンとしてかなり実用的。再生関連の操作もできますし、アーティスト名や曲名もわかりますし。ほかにも便利な機能を多々持つApple Watch。
そうなるとやはり、ときにはwena wrist proにApple Watchを装着して使いたいと思うことがあるわけです。ただし、Apple Watchは普通の腕時計ヘッドとは違い、汎用的なバンドを装着できません。Apple WatchにはApple Watch専用バンドしか装着できないつくりになっています。
しかし、Apple Watchに一般的な腕時計バンドを装着するためのアダプターが存在します。サードパーティー製ですが、筆者が知るなかで「定番」として一定の評価を得ているものが2つのメーカーから発売されています。
ひとつはSEVENSIXTEENの「CLICK」(公式ページ)。もうひとつはSTEEL CONNECTの「Apple Watch Strap Adapter」各種(公式ページ)です。
SEVENSIXTEEN製とSTEEL CONNECT製のアダプターですが、使用感は、まあどちらもだいたい同じです。精密なつくりで、Apple Watchとしっかり嵌合し、グラつきもありません。wena wrist proを装着した感じは安定感があって良好。
これらのApple Watch用アダプター、wena wrist proを使っていなくても便利だと思います。理由は「Apple Watchにいろいろな腕時計バンドを装着できるようになるから」です。Apple Watch愛好家なら、こういったアダプターをひとつ持っていると楽しさが広がるかも、です。
といった感じの筆者的wena wrist pro活用スタイル。ザザザッと駆け足で見てきた感じではありますが、ご参考になれば幸いです。
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