先週は主要な仮想通貨が軒並み上昇した。相場を押し上げた要因について様々な見方がある中、その1つとして、仮想通貨ブームを「典型的なバブル」と評した著名投資家のジョージ・ソロス氏の創設したファンドが仮想通貨市場に参入すると伝わったことがある。
Bloombergが関係者の証言として伝えたところによると、「Soros Fund Management」が仮想通貨の取引に関する社内決裁をこの数カ月以内に取ったという。実際の取引はまだ行っていないとみられるが、総額260億ドルに上る資産の運用に仮想通貨を組み入れていく計画のようだ。
ソロス氏はSoros Fund Managementの運営の一線から退き、ファンドの決定に直接関与している可能性は低い。しかし、発言力のあるソロス氏の動向には今後も注意が必要だ。
今年1月に開かれた世界経済フォーラム(ダボス会議)の場で、ソロス氏は「仮想通貨はそのボラティリティの高さから、真の通貨としては機能しない」と、また、仮想通貨は「典型的なバブル」との見方を示した。一連の発言を受けてビットコインは41%も下落し、その影響力の大きさを見せつけていた。
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