米Microsoftは4月16日(現地時間)、セキュアなIoT(モノのインターネット)のためのイニシアチブ「Azure Sphere」を発表した。スマート家電やネット接続玩具などを製造するための新たなソリューションだとしている。
Azure Sphereは、MCU(組込み用プロセッサ)、OS、クラウドベースのセキュリティサービスで構成する。
MCUは、15年にわたってXboxから学んだセキュリティ技術を採用するもので、従来のMCより5倍以上の性能を持つという。このMCUのIPをロイヤリティフリーでライセンスする。既に台湾MediaTekがMCUを製造しており、今後パートナーを増やしていく計画。
OSは、Windowsではなく、LinuxをIoT向けに最適化したオリジナル。Microsoftはかつて、IoTでもWindowsを推進していた。同社がカスタムLinuxカーネルを配布するのはこれが初になる。
同社のプレジデント兼最高法務責任者、ブラッド・スミス氏は発表文で、「昨年の破壊的なサイバー攻撃が示すように、セキュリティの脅威はより深刻になってきている。(中略)(Azure Sphereは)クラウドだけでなく、世界のコンピュータネットワークのエッジにつながる数十億もの新端末に重要なセキュリティをもたらす」と語った。
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