コカ・コーラシステムは4月13日、缶チューハイ「檸檬堂 定番レモン」「檸檬堂 塩レモン」「檸檬堂 はちみつレモン」を5月28日に九州限定で発売すると発表した。ノンアルコール飲料を主な商材とするコカ・コーラグループが、酒類を投入するのは世界的にも類を見ない取り組みだ。
日本市場でアルコール飲料を展開する目的について、日本コカ・コーラは「日本市場は、他国よりも大幅に商品の多様化が進んでいる。アルコール飲料の投入は、そんな環境下でさらなる成長を図るための“新たなチャレンジ”だ」(広報担当者、以下同)と説明する。
ただ、「1970年代に米The Coca-Cola Companyがワイナリーを所有していたことがあり、正式には初めてのアルコール市場参入というわけではない」という。
「檸檬堂」シリーズの特徴は?
「檸檬堂」シリーズは男女問わず、20代以上の幅広い層をターゲットとする。350ミリリットル入りで、価格は150円(税別)。販売目標は非公開。九州のコンビニエンスストアやスーパーで取り扱う。
販売エリアを九州に限定する理由は「パイロット施策の一環」。全国展開の予定は「現時点では未定」という。
同シリーズは「前割り焼酎」にヒントを得て、すりおろしたレモン果汁にお酒を馴染ませた「前割りレモン」を使用した点が特徴。酒屋の「前掛け」がモチーフのパッケージデザインも採用し、“酒場の味”の再現にこだわったという。
アルコール度数は「塩レモン」が7%、「定番レモン」が5%、「はちみつレモン」が3%。さまざまなシーンとニーズに対応するラインアップをそろえた。
日本コカ・コーラは、アルコール市場における今後の商品展開については「決まっていない」と明言を避けたが、「さまざまな取り組みによってイノベーションを起こしたい」と話している。
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