チケット販売サイト「チケットぴあ」で、チケットを複数枚購入した人が、発券前に同行者にチケットを配布できるサービス「Cloak」が、4月18日に始まる。発券後に手渡したり郵送するといった手間なく、ネット上でチケットの受け渡しが可能だ。配布はぴあ会員間限定。
行けなくなったチケットを定価で転売する「定価リセールサービス」に出品する場合も、Cloakから1枚単位で出品できるようになる。
ぴあでは従来、チケット購入時に、発券場所を「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「チケットぴあ店舗」から選ぶ必要があったが、Cloakサービス開始後は、購入時に決める必要がなくなり、発券直前に発券場所を指定できる。発券手数料などは従来と変わらない。
複数枚のチケットを購入した場合、同行者のぴあ会員に、発券する権利をネット上で1枚単位で配ることも可能だ(公演や時期により分配制限あり)。発券後に手渡したり郵送するなどの手間なく、ネット上でチケットの受け渡しができる。
チケットを購入した人が公演に行けなくなった場合、希望者に定価で再販売(リセール)できる既存サービス「定価リセールサービス」に出品する際は、1枚単位で出品できるようになる。従来は、購入した全チケットをリセールに出す必要があった。
Cloakの告知ページが公開されると、ネット上では「1枚単位の定価リセールは高額転売対策に有効だ」「1枚単位でリセールでき、発券前にチケットを配布できると、むしろ転売しやすくなるのでは」などと議論を呼んだが、ぴあの担当者によると、「Cloakはあくまで、同行者に事前にチケットを渡せるサービスであり、転売対策とは直接は関係ない」という。
「Cloak開始前でも、チケットを発券してしまえば転売は可能であり、Cloakが高額転売を助長することはないと思う。当社は、本人確認を厳しくするなどチケット転売対策に取り組んでおり、定価リセールサービスも2014年から提供してる。定価リセールは、興業主が認めた一部の公演のみが対象。定価リセールとCloakは別サービスであり、Cloak開始に伴って定価リセール対象のチケットが増えるといったこともない」と担当者は話している。
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