名古屋大学の新入生向けに名古屋大学消費生活協同組合が開催した「Mac講座」を取材した。
名古屋大学生協では、2016年度新入学生から、新入生向けオリジナルパソコンとしてWindowsだけでなくMacBook Airも採用。2018年度新入学生からは、MacBook (Retina, 12-inch, 2017) 、MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports) を採用している。
入学式前にMacを選択した新入生を対象にした講座として初めて開催された。
取材した教室では24人の学生が参加していて、iPhoneやiPadを触ったことがある学生は20人だったが、Macを触ったことがある学生はゼロ。Windowsは高校の情報科目で経験するため、パソコン自体の未体験者はいなかった。
Mac購入者への引き渡しも兼ねた講座のため、机の上には輸送段ボールに入った状態で置かれていて、現役名大生が集まって運営している団体「ReNU」がサポートする新入生サポートセンタースタッフが「Apple本社はカルフォルニアにあり、Macの箱を開けてカルフォルニアの香りを感じましょう」と説明。学生全員で開封の儀が行われ、教室は笑いに包まれた。
Mac本体とは別に、Apple USB-C VGA Multiportアダプタ、Microsoft Office Academic 2016 for Mac、エレコム製USBメモリ、特製スリーブケース、パソコン活用テキスト(2種類)がセットになっていた。オプションでDVDドライブ、HDドライブが注文できるが、それらを注文していた学生は2名程度。
Mac講座では、授業でMacを使ったプレゼンテーションなどが今後多く行われることから、Apple USB-C VGA Multiportアダプタを基本接続として、それにUSB-C電源接続するという方法で説明していた。
また、USBメモリがUSB Aコネクタ型のため、それを接続する場合でも、USB-Cアダプタを基本とすることで、迷うことなく接続できていた。
この説明によって、Apple USB-C VGA Multiportアダプタを忘れる可能性が低くなると思われる。
ディスプレイを起こせば電源が自動的に入ると説明し、ログインアカウント作成へと進む。
ここで、メニューに日付を表示する設定、バッテリーの割合を表示する設定など、デフォルトでは非表示な細かい設定を自然な流れによってカスタム設定へと導いていた。
ReNUスタッフは、キーボードを説明する時、キートップに英数字表示が無くマーク表示になっている「returnキー」「tabキー」などを覚えるために、テキスト上に英文字を敢えて割り振って説明していた。
このキーボード表示変更は、2017年モデルからなのだが、それをちゃんと把握した上で説明していることに感心した。
ファイルが何で作成されたのかを瞬時に判断できるよう、ReNUスタッフはMacで拡張子表示を推奨しているようで、Finder環境設定で「すべてのファイル名拡張子を表示」をオンにしましょうと説明していた。
Macの場合、ファイルにサムネイルアイコンが付くので分かりやすいが、拡張子を覚えることで、macOS以外のパソコン環境でもファイルの作成アプリが判断できるように促しているようだった。
今回、Mac講座で使用されているテキストは、名古屋大学生協、静岡大学生協、名古屋市立大学生協、岐阜大学生協、三重大学生協、名城大学生協による学生プロジェクトして作成されている。
テキストはMicrosoft PowerPointを使って共同編集。何百ページもあるページ物作成にPowerPointを使用するというのは初めて聞いた。
PowerPointからPDF書き出しをして印刷会社にお願いしているそうだが、受けた印刷会社も大変だっただろう。
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.
ITmedia 総合記事一覧で全文を見る
0 件のコメント:
コメントを投稿