「ひと目見よう」が来店理由に――PCパーツショップの今
先週TSUKUMO eX.のPCケースコーナーで目立っていたのは、IN WINから3月28日に発売予定の球形ケース「WINBOT」だ。ブラックレッドとブラックグリーンの2色があり、各色3台限定販売。
WINBOTは直径68cmの透明アクリルケースで、内蔵カメラによる顔認識や自動追尾、ハンドジェスチャーによる360度回転ができる。PCパーツは中央のプレートに固定する仕様で、E-ATXマザーまで組み込み可能だ。税込み価格は42万9840円。
高価で個性の強いモデルのため購入予約が殺到する事態にはなっていないが、インパクトは絶大だ。同店は「来店されるなり釘付けになった方もいましたね。現時点で実物を目にできるところはここだけなので、集客効果はあると思います」と話していた。
オンリーワンの展示品としては、パソコンSHOPアークは決済に対応しているモナコインのキャラクター「雪モナコインちゃん」をあしらったスノーボードの実物を店頭に並べている。
また、同店で仮想通貨決済すると先着で同デザインの小型キーホルダーがもらえるキャンペーンも実施している。同店は「モナコイン独特の盛り上がり方をしていますね。キーホルダー目当てで決済された方もいて、狙い通りのいい感触があります」と喜んでいた。
PCパーツショップにはこうした展示品が昔から多いが、集客力は最近着実に上がっているという。理由としてよく挙げられるのは“インスタ映え”に代表されるSNS活用だ。あるベテラン店員氏は「アキバ観光の土産的な感じで、ここだけの絵をカメラに収めたいというニーズは高まっています。前は『自分が見たい』だったのが、『自分がアップしたい』になっているところもありますよね」と苦笑する。
一方で、頻繁にMOD PCを展示しているオリオスペックは「ケースやケーブルの色から細かくカスタムできる環境や品物が以前より増えて、それを評価する土壌ができあがったのは大きいでしょうね。MOD PCの作りがいが増して、それだけに展示品への関心も高まっているんじゃないかと思います」とも話していた。
いずれにしろアキバ全体でプラスの効果は確実にあるようだ。パソコン工房 AKIBA STARTUPは「タイプライターキーボードが大ヒットしているのもそういう面白さが関係していると思います」と話す。
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