DJIは3月22日、建機大手のコマツが同社の産業用ドローン「EXPLORE 1」を1000台導入すると発表した。産業用ドローンの導入としては、これまでで最大規模になるという。
今回導入が決定したのは、ドローンを活用した測量および、測量データのソフトウェアを提供するSkycatch(2015年9月にコマツが出資)の仕様を満たすために改良された、DJIがパートナー向けに製造する初めてのカスタムドローンになるという。
カスタムドローンでは、建設現場の上空を自律飛行しながら、高精度の3Dモデルを作成でき、今後コマツの建設現場で活用される。また、3Dモデルのデータは、安全で生産性の高い建設現場を実現するコマツの「スマートコンストラクション」の新サービスに使用されるという。
DJIでは、EXPLORE 1の導入により、これまで何時間もかかっていたドローン測量の時間短縮が可能となり、ドローン測量が毎日可能になるとしている。さらに、離発着や飛行ルート設定が自動化されることで標定点(GCP)が不要。3Dデータを即時に作成できるため、建設現場全体を日々3Dで見える化できるという。
Explore 1は、産業向けドローンプラットフォーム「MATRICE 100」をベースとしており、Skycatchの高精度パッケージ「Edge1 RTK」ベースステーションを組み合わせる。同ベースステーションは、無線接続の状態や場所に関わらず、ドローンが収集した画像を高精度な3Dモデルにローカルで処理できるソフトウェアと、耐久性を備えた高性能コンピュータを搭載。これら2つの技術により、現況測量を簡単かつ高速に実行できるとしている。
また、ドローンで一気に施工現場全体のデータを取得することで、建機のみならず人による施工までを含めた全体の施工を一括管理できるという。
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