Dropboxが米国時間3月23日、NASDAQ証券取引所での新規株式公開(IPO)を果たした。初値は公開価格を38%以上上回る1株あたり29ドル、終値は公開価格を35%以上上回る1株あたり28.48ドルとなり、同社の時価総額は111億ドル(約1兆1600億円)以上に達した。
Dropboxは「DBX」のティッカーシンボルでIPOを果たした。CNBCの報道によると、同社は公開前日の22日、3600万株の価格を1株あたり21ドルに設定した。これは予想されていた18ドル~20ドルを上回った。
Dropboxは、2月23日に米証券取引委員会(SEC)にIPO申請書を提出した。その中で、180カ国の登録ユーザー5億人のうち有料会員は1100万人、有料会員1人当たりの平均売上高は111.91ドル(約1万1700円)だと述べた。同社の2017年の売上高は11億680万ドル(約1160億円)で、2016年の8億4480万ドル、2015年の6億380万ドルから増加している。
だが、同社はまだ黒字化を達成しておらず、2017年には1億1200万ドル(約117億円)近い損失も計上した。ただし、損失額は2016年の2億1020万ドル、2015年の3億2590万ドルから減少している。同社が競合として挙げているのは、クラウドストレージ分野ではAmazon、Apple、Google、Microsoft、Box、コンテンツコラボレーションの分野ではAtlassian、Google、Microsoftだ。
今回のIPOは、テクノロジ業界では2017年のSnap以来、最大規模となる。2018年に予定されるその他の大きな動きとしては、Spotifyが4月3日にIPOを実施する。
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