iPhoneをゲームボーイ化するジャケット!
PC Watchに掲載された「iPhoneがゲームボーイに? ゲーム機能内蔵カバー」というニュースを見た瞬間、脊椎反射的にAmazonにてソレを注文した筆者なのでした。すなわち、液晶ゲームマシン内蔵のゲームボーイ風iPhoneカバー。
Amazonでは「同じモノ?」と思われる製品が各ブランド名で売られています。各ブランドの品を見比べると、製品の外観や画面表示やパッケージが酷似。パッケージから察するに「Wanle Gamers Console For iPhone」と同じもの? ともあれ、Amazonではどれも2000円くらいで売られているようです。
筆者が購入したのはjulyfoxというブランドのもの。注文時はブラックしか選べませんでしたが、現在のAmazonにはホワイトの(よりゲームボーイっぽい色の)モデルもあるようです。なお、2018年3月12日に注文しましたが、手元に届いたのは2018年4月6日でした。発送元は台湾だったか中国だったか、ともかく海外からでしたが、現在ではAmazonが国内で在庫していて翌日や翌々日に入手できる品も少なくないようです。
最初見たときに「コレはイイかも!」と思って情熱的にポチッと買ったんですが、そこから1ヵ月近く経ち、当初の情熱がすっかり冷めた頃にモノが到着。「……あぁ、あれね」という低いテンションで開梱したわけですが、触ってみたらちょっとイイ。ので、以下にこれらゲームボーイ風のiPhoneジャケットのレビューを。
ケースとしてはどうなのか?
これらゲームボーイ風のiPhoneケースは、iPhoneの背面を覆うハードジャケットにモノクロ液晶ゲーム機が内蔵されているというものです。サイドは柔らかめの素材で、端末の脱着は比較的に容易。ストラップホールはありませんが、ケースに入れた状態で端子やボタンへ問題なくアクセスできます。画面側は、画面周囲が少し出ているので、伏せて置いても画面が机面に接触しません。
背面に液晶ゲームが内蔵されているので、厚みが少し気になるところ。ですが、その厚みは一般的なケースより少し厚い程度で、iPhone7 Plus/iPhone 8 Plus用が厚さ約12mm、iPhone X用が厚さ約13mm。ボタン類はこれより1mm程度出っぱりますが、ケースとしては「厚い」という印象はあまりなく、普通サイズというイメージです。
このケース、目立ちます。ケース背面が見える状態で置いたり持ったりしていると、たいてい「何それ?」と興味を持たれてしまいます。そこで電源を入れて液晶ゲームを起動しようものなら相手の興味はヒートアップ! テトリスあたりをプレイしていただくと「いいね~買おっかなコレ~」みたいな笑顔にも。
2000円くらいで買えるハードケースとしては、実用性もありますし、外見もある種カワイイですし、マニアックな視線を惹くこともできます。さらには後述のゲームでけっこー遊べたりしますので、かなりコストパフォーマンスが高いiPhoneケースだと言えましょう。
どんなゲームが?
背面のゲームボーイ風液晶ゲームですが、iPhoneの状態とは関係なくプレイできます。電源は内面に入れるコイン電池(CR2032)。ゲームのサウンドはケースに内蔵されたスピーカーから出ますが、消音にすることもできます。ただし音量調節はできず、音声有り・消音の切り換えのみ可能です。
肝心のゲームですが、ゲームの種類はA~Zの26種類があり、それぞれのゲームで99のバリエーション・11段階のスピード・11段階のレベルを選べます。単純に計算すると26種類×99バリエーション×11スピード×11レベル=31万1454通りの組合せとなります。
ということは! ゲーム種類・設定を毎日100通りずつ遊んだとして、全部体験するのに8年半くらいかかる! 8年半もこのボタンがもつのか! っていうか8年半先、iPhoneは存在するのだろうかいや人類は存続しているのだろうか! 的な?
ですが、スピードやレベルを上げすぎるとゲームにならない速度・難易度になったりします。また、ゲームのバリエーションと言ってもテトリスの落下済みブロックが横に移動するとか、レースゲームのレーンが少し狭まるとかいう程度。ですので、実質的には31万1454通りの「おもしろさ・豊かさ・深さ」があるわけではありません。
さらに、A~Zの26種類のゲームがあるにはあるんですが、9種類目以下は全部テトリスっていうか微妙に違うテトリス風ゲーム群。なので、ぶっちゃけ、9種類のゲームしか遊べません。ついでに言うと、プレイし始めて10分で完全に飽きるゲームが少なくなく、もっと言えば、そこそこハマれるのはテトリスくらい? とか思っちゃった筆者でした。
ともあれ、どんなゲームがあるのか、以下にザッと。なかには、いまひとつルールがよくわからないとか、ゲーム性が理解できないというものもありますが、そのあたりも感じたとおりにコメントしておきます。また、ゲーム名は筆者がテキトーに付けたものです。
といった感じで、けっこーハマれるゲームから明日への活力さえなくなるク○ゲーまでイロイロと。ピエゾ素子が発しているっぽいピロピロギョリギョリ的なサウンドは、妙にレトロで心地良かったりもします。
結局どうなの?
これらゲームボーイ風液晶ゲーム内蔵iPhoneケースについて、けっこう遊べますし、カバーとしても普通に使えるので、イイかな、と。テトリスについてはバリエーション豊富に含まれていますので、テトリス好きなら満足感が高いかもしれません。
いくつか難点を挙げると、まず日本語の説明書がないこと。英語と中国語の説明書は付属していましたが、な~んか内容的に間違っているところがあったり、簡素で読みにくかったりしますのであまりアテになりません。筆者は説明書をじっくり読んでも全てのゲームのゲーム性や操作法の理解に至れませんでしたが、生まれながらのゲーマーの方なら説明書に頼らず全ゲームを堪能できるかもしれません。でも普通の人だと「よくわかんないけどテトリスとレースゲームだけはできた」くらいな感じになるような気がします。
もうひとつ、液晶ゲームの電源をオフにしていても、不意にリセットボタンが押されてしまうと、必ずゲーム機起動時の独特のサウンドが出てしまいます。よく聞こえる電子音で「よろこびの歌」が再生されます。通勤通学中、ポケットやバッグのなかからこのサウンドが出ちゃうと、イラッとした視線が集中するかもしれません。なおこのリセットボタン、不意に押しちゃいがちな位置・大きさ・押し心地。本体オフの状態を保てるスライドスイッチかなにかあったらいいのですが、対処法としては電池を抜いておくくらいしか思いつきません。
あと、液晶画面を覆っているクリアの樹脂をはじめ、液晶ゲーム機を構成するパーツの強度はあまり高くないようです。なので丁寧に扱わないと、わりと早く壊れちゃうかも? という心配があります。
でもまあ、2000円前後のiPhoneケースで、ケースとして普通に使えて、ゲーム機としてもちょっと楽しめて、話題の種にもなって、電池を抜いた状態でもゲームボーイ風の見た目がカワイイので、けっこう満足感があります。興味のある方は一度触れてみると楽しいと思いま~す♪
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