ソフトバンクグループ(SBG)は4月6日、リチウム生産会社のカナダNemaska Lithium(ネマスカ・リチウム)に83億円を出資し、発行済み株式の9.9%を取得すると発表した。さらなる電気自動車(EV)やスマートフォンの普及により、リチウム電池のニーズが拡大すると予測したため。
Nemeskaは2008年創業。リチウムの採掘・精錬と製品化を手掛けている。今後、世界3位のリチウム可採埋蔵量を誇る鉱山「ワブチ」(カナダ・ケベック州)などに工場を建設し、20年後半をめどに商業生産を始める計画もある。
ワブチは約33年にわたり、年間3.3万トン以上のリチウム生産が可能という。
SBGは高い生産力を持つNemeskaへの出資によってバッテリー市場への影響力を拡大するほか、年間生産量のうち最大20%を長期間にわたって毎年購入する権利も得る。Nemaskaに取締役1人を派遣する権利も持つ。
SBGの孫正義社長は「テクノロジーとエネルギーの融合により、IoT(モノのインターネット)や EV時代のモビリティー革命をさらに推し進めていく」とコメントしている。
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