ヤフーが夏から飲食店の予約サイトで、事前に決済情報を登録し、予約すれば、店舗での支払いをせずに店から出ることができるサービスを導入することが22日、分かった。利用後の支払いを原則として不要にすることで利便性の向上を図る。またスマートフォンの2次元バーコードを使った「QR決済」も夏から始め、飲食店の加盟店を増やす。予約と決済サービスを合わせて提供できる強みを生かし、非現金決済の普及を図る考えだ。
6月にヤフーの次期社長に就任する川辺健太郎副社長がフジサンケイビジネスアイの取材に明らかにした。
ヤフーは既に決済サービス「ヤフーウォレット」を展開。クレジットカード情報などを事前登録しておけば、ヤフーの電子商取引(EC)などを利用した際にスムーズに支払いができる。しかし飲食店の予約サービスは対象外だ。
川辺氏はヤフーウォレットをヤフーの予約サービスでも利用できるようにする方針を強調。飲食店の予約メニューには割引料金を設定して利用を促す考えで、「予約、割引、決済と一気にやれるようにしたい」と述べた。
予約メニュー以外の飲食料金の支払いも、店での手続きなしで事前登録情報を使ってできるようにするかどうかなどサービスの詳細は今後、詰める。
またQR決済については「何百万とある日本の店に導入したい」と話した。QR決済はLINE(ライン)や楽天、NTTドコモなど各社が参入。川辺氏は「飲食店や宿泊施設を頑張りたい。忙しいときに支払いのミスが出やすく、非現金決済のメリットが出やすい」と説明した。
いずれのサービスも全国で導入する一方、川辺氏は福岡ソフトバンクホークスの本拠地である福岡市を「一番、非現金決済が利用できる場所にしたい」とも強調。ヤフー取締役でソフトバンクグループの孫正義会長兼社長も「屋台や自販機も含めて使えるようにするといいのでは」と非現金決済サービス推進に意欲を示したという。
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