IBMが、コグニティブコンピューティングプラットフォームの「Watson」を、企業が使える新たな音声アシスタントにしようとしている。
「Watson Assistant」は、人工知能(AI)とクラウド、IoTを活用し、企業のブランドロイヤリティ向上や顧客体験の変革を支援するスマートな企業向けアシスタントだ。一方で企業や顧客のデータはセキュアに維持できる。「Watson Conversation」と「Watson Virtual Agent」という2つのWatsonサービスを組み合わせ、企業により高度な対話型の体験を提供する。さまざまな目的で事前に訓練できる。
IBMは、Watson Assistantをすぐに使えるホワイトラベル型のサービスとして、企業がAPIよりも容易に顧客対応製品に組み込むことができるようにする狙いがあると述べた。
IBMのWatson IoT製品担当グローバルバイスプレジデントBret Greenstein氏は、「企業はどこもAPIを使ってアシスタントを構築しようとしているが、APIだけを使って会話型インテリジェントアシスタントを構築するのは非常に難しい」と説明し、「顧客と関わるブランドには、ホスティングされた製品を構築する必要があると気がついた」と述べる。
Watson Assistantはホワイトラベルであるため、企業は自社のブランドでシステムを設定し、自社のデータセットでシステムをトレーニングできる。適切なデータがない場合、IBMは業界専用のトレーニングモデルを提供し、アシスタントを稼働できるよう支援する計画だという。
IBMは、データを所有するのは企業である点も強調している。「コンシューマー向けのアシスタントとは異なる」とGreenstein氏は述べた。
さらに同氏は、「世界は、会話型インターフェイスが次のステップに進む準備ができている」と述べた。
IBMはまず、Watson Assistantで旅行業界や自動車業界をターゲットにしている。IBMによると、HARMANが車載インフォテインメントプラットフォームの一部でWatson Assistantを使っており、ミュンヘン空港は旅客者をガイドするPepperロボットで使っているという。このほかにも、Chameleon Technology、Kaon Media、AirWire、Royal Bank of Scotland、Autodeskなどが顧客となっている。
提供:IBM
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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