ASUS JAPANは3月2日、東京都港区に「ASUS Store Akasaka」を開設した。この店舗はASUS専売店としては世界で初めて「ショップ」と「修理拠点」を兼ねていることが大きな特徴だ。
ASUSとしては“世界初”の拠点ということもあり、同店のオープンに合わせて台湾から台湾ASUS(ASUSTek Computer)のジョニー・シー会長と、カスタマーサービス担当ゼネラルマネージャーのサムソン・フー氏が来日。同店のオープニングセレモニーに臨んだ。
セレモニー終了後、シー会長が報道関係者との囲み取材に応じた。この記事では、その模様をお伝えする。
なぜ日本? なぜ赤坂?
―― この店(ASUS Store Akasaka)は、販売とサポートが複合したASUSとして世界で初めての旗艦店ということだが、なぜ最初の出店地を日本としたのか。
シー会長 セレモニーでも話したが、私たちは日本のサービスへのこだわりや高品質なサービスを尊敬し、そこから学びを得てきた。なので、この赤坂で日本(市場が求める)質の高いサービスを提供できると考えている。
最初の出店地は慎重に選んだ。赤坂はビジネス街と(高級な)住宅街が一緒になっている。もしも物販(のみを)しようと思ったら、もっとにぎやかな場所に出店する選択肢もある。
しかし、プレミアムかつゆとりのある、質の高いサービスを提供することを重視した結果、(最終的に)赤坂に出店することにした。
これもセレモニーで話したことだが、私たちは「スマート革命(Smart Revolution)」を掲げ、新しいデジタル世界の中で、サービスを通してお客様とつながっていくことを目指している。
その上で、単にモノ(製品)を売るだけではなく、「AR(拡張現実)」を始めとするテクノロジーやクラウドサービスなど、お客様とつながること(接点)が大切になる。“つながる”という観点で、店舗を作ることは(ビジョンをかなえる上で)非常に重要な取り組みだと考えている。
日本の高品質なサービスは、本当に世界でもよく知られている。そのこともあり、まず日本で新しい取り組みを始めて、世界に広げようと思っている。
店舗展開は?
―― 今後、日本で赤坂以外に出店する予定はあるのか。
シー会長 まだ検討中だ。
ここは初めての店舗。まず(この店舗を)完璧にしてから次にどうするかを考えたい。
ユーザー(候補)へのメッセージは?
―― 既存のASUSユーザーと、これからASUSユーザーになるであろう新規の客に対して、この店舗を通してどのようなメッセージを発信していきたいか。
シー会長 「新規顧客」と「既存顧客」を分けてメッセージを出そうとは特に考えていない。
先ほども話した通り、ASUS製品を通して人と“つながる”ことがこの店のコンセプト。日本は高品質なサービスが普及しているからこそ、ここからいろいろな事を発信していきたい。
「ZenFone 5」ファミリーは先行販売(展示)する?
―― Mobile World Congress 2018で発表された「新しい端末(ZenFone 5ファミリー)」は、ここでいち早く手にすることはできますか。
シー会長 そうなるとうれしい(笑)。
インストア戦略はどうなる?
―― 御社は今まで、(家電量販店の一角にASUSコーナーを設ける)「ショップインショップ」に取り組んできたと思う。これを拡大することには変わりないのか。
シー会長 ショップインショップはトラディショナル(伝統的)なチャンネルで、(今後も)必要ではある。
しかし、新しい時代には、新しいやり方も必要で、(現在は)サービスを通してお客様つながっていく「コネクテッドサービス」を重視している。店でモノを販売するだけではなく、(サポートなどを通して)お客様とつながることは重要なので、今回のような店を出した。
今後もショップインショップを並行(して出店)するが、テーマは「コネクテッド(つながり)」になると思う。
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