Amazonの音声アシスタント「Amazon Alexa」に対応したスマートスピーカーとして、2017年末から2018年始にかけてリリースされた製品は3機種ある。
「Echo Dot」とほぼ同じ小型ボディーのAnker「Eufy Genie」、音楽再生を重視したモデルのハーマンインターナショナル「Harman Kardon Allure」、そしてオンキヨーの「P3(VC-PX30)」だ。
今回はオンキヨーのP3を、Amazon純正のAlexa対応スマートスピーカー「Amazon Echo」と比較しつつ紹介する。今回は前編として、セットアップまでのプロセスを見ていく。
なおメーカーから借用した評価機を使用しており、実際の製品とは部分的に異なる可能性があることを、あらかじめご了承いただきたい。
横幅が広いデザイン。ボタンの多さが特徴
まずは外見から見ていこう。本体はAmazon Echoよりも若干背が高く、かつ横に広いボディーが特徴だ。素材感こそ異なるものの、外周がサランで覆われている点はAmazon Echoとそっくりで、同一メーカーの兄弟モデルと言われても、普通に信じてしまうルックスだ。
本体上面には操作パネルがある。タッチ式ではなくしっかりとした押し心地がある物理ボタンなのは、同社の「Google Home」対応スマートスピーカー「G3」と同様だが、表面はラバー調の素材で、手の脂がややつきやすい。個人的にはG3のようなツルッとした素材の方が好みだが、この辺りは人によるだろう。
ボタンはAlexa対応スピーカーではおなじみの4つのボタン(音量大、音量小、マイクミュート、アクション)に加えて、再生・一時停止ボタンも用意されるなど、手動での操作性を重視した設計だ。設定時やマイクミュート時は赤、それ以外は青という点灯パターンはAmazon Echoと同様だ。
またこれらボタンに加えて、好きなインターネット放送局を登録できるショートカットボタンが4つ搭載されている。現状ではSpotifyの放送局しか登録できないようだが、もう少し選択の幅が広がるか、あるいは次の曲・前の曲に戻るショートカットなどが登録できるようになれば、他の製品にない強みとなることだろう。
背面には電源ボタン、Wi-Fiボタン、リセットボタンの他、下段にはAUX IN・OUTそれぞれのジャックが並ぶ。前回紹介したHarman Kardon Allureが、外部スピーカーを接続する機能が用意されていなかったのとは対照的だが、有線のヘッドフォンなどを接続する際には便利だろう。
なお後編で詳しく述べるが、Bluetooth接続で外部スピーカーとして使う機能はない。
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