SAPジャパンは2018年4月17日、企業の専門人材に対するニーズに迅速に対応する“人財シェアリング”プラットフォーム「SAP Fieldglass」の提供を開始したと発表した。
SAP Fieldglassは、同社のERP(Enterprise Resources Planning)の知見を生かし、企業と人財をマッチングする“人財のシェアリングエコノミー”を実現するクラウドプラットフォームとして、企業にオンデマンドで専門スキルやサービスを供給する仕組み。
海外では、有期契約労働や業務委託の管理全般にわたるソリューションとして、世界180カ国以上で導入されているという。今回、日本でのサービス提供開始に伴い、労働者派遣法を含むコンプライアンスや日本の固有要件に準拠した。
SAP Fieldglassが提供する主な機能は、「人財ポートフォリオを進化させるタレントプール」「労働者派遣法に対応した雇用契約管理と採用プロセス」「業務委託契約(準委任・請負)に対応したサービス調達管理」「人材の入社時支援(教育・研修プロセス)/退社時支援(退職・離職プロセス)の自動化」「36協定(深夜手当、休日手当などの算定ルール)に準じたタイムシート管理」など。マシンラーニングによる人材活用予測を提供するダッシュボード「SAP Fieldglass Live Insights」をはじめ、これらの機能を搭載した人材リソースの活用や管理プロセスを支援するソフトウェア群を提供する。
国内企業では最初のユーザーとして、世界11カ国で事業を展開するアビームコンサルティングが、SAP Fieldglassを導入する。日本における下請法や労働法をはじめ、各国におけるコンプライアンスといった観点からグローバルで統一して使えるソリューションとして活用し、グローバル全体での人財シェアリングを目指すという。同社は、SAP Fieldglassの導入により、人財獲得プロセスの可視化を実現し、業務の効率化や適材適所での要員配置をはじめとした労働力の適正化などに取り組んでいくとしている。
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