カシオ計算機は2018年4月20日、岡山県警察本部が同社のスマートウォッチ「PRO TREK Smart WSD-F20AB(WSD-F20AB)」を導入すると発表した。同警察本部と県内の全警察署に計1800台を導入し、警察官が携行する業務用スマートフォンと連動したセキュリティ対策や、緊急情報の情報共有などに活用する。同年4月23日から運用を開始する。
WSD-F20ABは、アウトドア向けスマートウォッチ「PRO TREK Smart WSD-F20(WSD-F20)」の法人向けモデル。WSD-F20は、OSに「Wear OS by Google」を採用し、5気圧防水やMIL規格準拠に加え、低消費電力GPSとオフラインで使えるカラー地図など、アウトドアでの幅広い活動が想定された性能、機能を備える。
岡山県警察本部では、2009年から警察官が携行する携帯電話型の専用端末「PIT端末」とBluetooth発信機(PITキー)で構成される「PITシステム(警察統合情報システム)」を運用。PIT端末のGPSを利用し、活動位置の確認や現場と警察署間などでの情報共有に活用してきた。PIT端末と連動するPITキーを併用し、両者の位置が離れてBluetooth通信が切断された場合はPIT端末内の全データが消去されるといったセキュリティ対策も施されている。
今回、PIT端末の老朽化に伴い、PIT端末をスマートフォンに、PITキーをスマートウォッチに更新することを決定。複数の機種を検討した結果、5気圧防水やMIL規格準拠をはじめとしたタフネス性能などを評価し、WSD-F20ABの導入に至ったという。
今回の更新では、従来のPITキーの機能をWSD-F20ABで実現するだけでなく、専用機能として新たに開発したアプリケーションによって、緊急の電話、メール、110番情報の表示や、非常事態時の緊急発信などを可能にした。これにより、迅速な対応が求められる現場での活用が期待できるとしている。
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