楽天グループの民泊事業会社、楽天LIFULL STAYは3月15日、日本国内の民泊物件の登録受付を始めた。個人、法人の不動産オーナーは特設ページから、掲載を希望する民泊物件の情報を登録できる。登録物件は、6月15日の「住宅宿泊事業法」施行以降に開設予定の民泊サイト「Vacation STAY」に掲載する。
登録には、楽天LIFULL STAYへの会員登録か楽天会員IDでのログインが必要。物件の対象になる業法(住宅宿泊事業法、旅館業法、特区民泊)、部屋タイプ、アメニティー、ハウスルール、部屋紹介、料金、決済方法などを記入し、各公的機関からの審査結果通知や営業許可証をアップロードする。楽天LIFULL STAYの確認を経て、Vacation STAY開設後に販売可能になるという。
登録物件はVacation STAYの他、楽天LIFULL STAYと提携する国内外の宿泊プラットフォームにも順次掲載予定。物件登録者(オーナー)にかかる手数料は、予約確定時の宿泊料金(税込)の3%としている。
6月中旬以降には、物件登録者を対象に民泊物件で活用可能なパッケージ商品「民泊事業スタートパック」も販売する。民泊用保険やWi-Fiルーター、鍵の受け渡しや紛失の不安をなくすための「スマートロック」などをまとめたもので、提供方法や販売価格等は未定だが、月額定額制となる見込み。同社は「楽天の会員基盤やグループサービス資産、国内外の各宿泊プラットフォームとの提携も活用し、物件への集客から運用まで幅広いサービスを提供する」としている。
楽天は2017年6月に、不動産や住宅情報サイトなどの「LIFULL HOME'S」を手掛けるLIFULLと共同出資で楽天LIFULL STAYを設立し、民泊事業へ参入。Expedia傘下の民泊サイト運営企業HomeAwayや、中国の大手民泊プラットフォーム途家(トゥージア)などとの業務提携を発表している。
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