2018年3月24日土曜日

あらら。映画『ジャスティス・リーグ』がDCユニバース史上最低の興行収入を記録


結局、数字こそがジャスティスです。

先週出た興行成績表にて、映画『ジャスティス・リーグ』の成績がおよそ229億円だったことがわかりました。これは2013年の『マン・オブ・スティール』から始まったDCエクステンデッド・ユニバース史上最低の金額になります。

ザック・スナイダーが監督したにも関わらず、悪い意味で驚くべき数字となりました。だってバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンだけでなく、アクアマンとフラッシュとサイボーグまで出ているのにですよ!? まさにDC版の『アベンジャーズ』ともいえるオールスターっぷりなのに! 『ワンダーウーマン』が大当たりした数カ月後なのに!

DCユニバースの売り上げ順位

『ジャスティス・リーグ』の約229億円は、成績4位の『マン・オブ・スティール』に約60億円の遅れを取り、3位の『スーサイド・スクワッド』には約100億円弱、2位の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から約100億円ちょっと、そして1位の大ヒット作品『ワンダーウーマン』には約183億円の差をつけられてしまいました。

これはアメリカ国内の数字ですが、世界規模で見てもこの順位と差はほとんど同じです。世界のどこかで、いまだに上映している劇場も2~3あったりするのですが……世界規模の興行収入は約658億円で、やはり『マン・オブ・スティール』に約10億円ほど差をつけられ、5番目の成績(現時点で公開済のDC映画は5作)となっています。ちなみに世界規模で見ると第1位は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』なんですって。これは『ワンダーウーマン』の約821億円を超える約873億円を叩きだしています。

その理由は?

でもこれ、どうしてそんなに不人気なんでしょう? 全員集合映画なのに、なんで単独ヒーロー映画よりも収益が低いのでしょうか。スーパーマンを演じるヘンリー・カヴィル髭問題のドタバタのせい? それとも、観客が「一度だけ僕をだましたなら君の恥、二度も僕をだましたのなら僕の恥」精神を持ってしまったから? 当然『ワンダーウーマン』は大ヒットしましたし、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』も『スーサイド・スクワッド』もなかなかのヒットでした。

でも一番の理由は単純に……皆があんまり興味を持たなかったからでしょう。『ワンダーウーマン』の勢いは続かず、公開前の喧伝もダークなトレーラーも、人々の心に響かず立ち消えになっていったのです。

やっぱり『アベンジャーズ』シリーズほど華が感じられませんし、マーベル映画の二番煎じ感がプンプンして、絵面もキャラクターも暗くて地味なんですよね。ベン・アフレックのバットマンも違和感があります。さらにはアメコミファンじゃないと、「アクアマンとかサイボーグって誰よ?」って感じがするので、彼らを加えたのは時期尚早だったかもしれません。それなら、超キュートなメリッサ・ベノイスト演じるスーパーガールがいたら見に行ったのに……って気がします。

次回作は期待されるのか?

ともあれ、次は北米で2018年12月末に『アクアマン』が公開される予定です。監督は『ソウ』シリーズや『インシディアス』シリーズで監督や製作、脚本に関わってきたジェームズ・ワンがメガホンを取ります。もしかしたらこれがDCユニバース第6位になるかもしれませんし、はたまた『ブラックパンサー』のように大化けするかもしれません。それに、まだまだつづくDC映画もどうなるか? 今はまだ、神のみぞ知るといったところでしょうか。


Image: (C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
Source: Twitter, Box Office Mojo

Germain Lussier - Gizmodo io9[原文
岡本玄介



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