CNET Japanの編集記者が気になった話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。今回は、主にゲームを中心としたエンターテイメント領域を取材している佐藤が担当。3月17日に開催されたスマートフォン向けゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)の関連CDとなる「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! MILLION THE@TER GENERATION 05(MTG05)& M@STER SPARKLE 07(MS07)」発売記念イベントの模様をお届けする。
ミリシタは、バンダイナムコエンターテインメントが展開している「アイドルマスター ミリオンライブ!」をテーマとしたアイドルライブ&プロデュースゲーム。そしてミリシタに関連したCDとして、ゲーム内イベントと連動した「MILLION THE@TER GENERATION」と、ゲーム内で登場するアイドルたちのソロ曲を収録した「M@STER SPARKLE」がランティスからリリースされている。
購入者を対象とした発売記念イベントも恒例で、キャスト陣によるトーク&ミニライブが行われている。今回は、MTG05からユニット「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-」(グレイス ノクターン)の4人である天空橋朋花役の小岩井ことりさん、所 恵美役の藤井ゆきよさん、二階堂千鶴役の野村香菜子さん、百瀬莉緒役の山口立花子さん、MS07から木下ひなた役の田村奈央さん、中谷 育役の原嶋あかりさん、松田亜利沙役の村川梨衣さんが出演した。なお、本稿は2回行われたうちの1回目の模様となっている。
冒頭のトークは、それぞれの楽曲にまつわる話題が中心に。MTG05のユニット曲「昏き星、遠い月」は、セリフも入っているようなミュージカル風楽曲。もともとゲーム中では4人がダークファンタジー色が強い演劇ステージに挑むというストーリーが描かれており、CDでは劇中劇となるドラマパートもあわせて収録。恵美が人間のエドガー、朋花がヴァンパイアのクリスティーナ、千鶴がヴァンパイアハンターのアレクサンドラ、莉緒が悪女のエレオノーラを演じる内容となっている。
初めて曲を聴いた印象は4人が口をそろえて「驚いた」と一言。さらに、その劇にまつわる設定資料がかなり分厚いものだったようで、重厚な世界観を持っていることをうかがわせた。詳しい設定は門外不出のようで語られなかったが、小岩井さんは特にクリスティーナについて「マジやばいよ」と言い、終始設定を明かしたくて仕方がないという様子だった。
MS07の亜利沙のソロ曲「Take!3.2.1.→ S・P・A・C・E↑↑」は、ぱっと見ではわかりにくい曲名の読み方を、村川さんが「テイクミートゥーザスペース」と強くアピール。育のソロ曲「ときどきシーソー」については、原嶋さんが“どきどき”に間違われることがあると場内に向けて注意喚起をすると、「ごめんなさい」と田村さんが自ら手を挙げ、このときまで気づいていなかった様子。ちなみに、シーソーは1人では遊べないものと触れつつ「ときどきは(プロデューサーに)頼っていい?という曲」と説明していた。
ひなたのソロ曲「スノウレター」について田村さんは、初めてのソロ曲だった「あのね、聞いてほしいことがあるんだ」と同じ作詞、編曲者であることに触れつつ、ひなたらしさが満載の曲と説明。収録時には、吐息が曲の冒頭にあり、さまざまなバリエーションを試していくうちに気の抜けるような声になったりと、自身でもよくわからない状態に陥ったと振り返った。
またMS07には恵美のソロ曲「Hearty!!」も収録。藤井さんは、曲の終盤から歌詞の内容が、恵美自身も輝きたいという、恵美として大きな一歩を踏んだ曲と説明。これまでは周囲のサポートばかりで前に出ることが少なかった恵美が、新たな一歩を踏み出す姿を示した曲だという。藤井さん自身も「みんな頑張れ、という気持ちから、私ももう少し頑張らないとという心情になった」と語っていた。
ミニコーナーの「アウトオブシアターデイズ」では、ゲームの舞台となっている765プロライブ劇場(シアター)の外では、アイドルたちがどんなことをしているかを想像するというもので、「どこで」「何を」「誰が」のボックスからカードを引いて、そのシチュエーションにあわせた一言を考えて言うという、いわば即興劇のコーナー。例えば最初のお題となった「卒業式後の教室で」「ランニングしながら」「百瀬莉緒が」というように、組み合わせによっては無茶ぶりともいえる状況にもなるため、キャスト陣も戦々恐々。
そんなトップバッターとなった山口さんが、“若い子のエキスが必要”として10歳の育を演じる原嶋さんを巻き込んだことから、このあとも突発的にキャストを呼び込んだ即興劇が連発。カーリングに挑むことになった野村さんは、山口さんと藤井さんをスイーパーとして呼び込んだ上、お互いに「そだねー」と声を掛け合ってチームワークの良さをアピール。小岩井さんは、アイドル好きで写真を撮りまくる亜利沙を演じる村川さんを呼び込み、写真の撮り方を教わっていた。呼び込むだけではなく、村川さんがミリシタに熱中しているというシチュエーションでは、早く終わらせるようにと、小岩井さんに促されて田村さんが投入されるという一幕も。そんなドタバタ感もあってか終始笑いに包まれていた。
また、スケートリンクでなぜか雨に降られるというシチュエーションとなった藤井さんは、その困難さを的確に表現するように、昏き星、遠い月におけるエドガーの決めゼリフ「どうして俺たちを殺そうとするんだ!」を披露して場を沸かせていたほか、原嶋さんはバーベキューのシチュエーションで、プロデューサーに向けて肉だけではなく野菜も食べるように促すという、育のしっかりとした一面を表現。「りんご農園で」「深呼吸をしながら」「木下ひなたが」と、最も的確なシチュエーションが用意された状態の田村さんは、前述したスノウレター収録時における呼吸やため息の大変さをひなたとして改めて語り、苦労をしのばせていた。
ミニライブはMS07のソロ曲からスタート。Take!3.2.1.→ S・P・A・C・E↑↑では、ハイテンションソングということもあってか、村川さんが歌う前から集まった“プロデューサーさん”たちを煽って熱気を上げたうえで、さらにそれを上回る元気の良さで歌い上げていた。ときどきシーソーでは、原嶋さんが間奏では両手を広げてシーソーのように上下に動かす振り付けも入れつつ、ポップなメロディーに乗せて披露した。スノウレターでは、田村さんがゆったりとした曲調のなかで、場内を暖かい気持ちで包み込むように歌声を響かせていた。粉雪を両手で包んで空に舞わせるような振り付けをしたときに見上げたときの表情もどこか儚げで、ほかにもひなたにシンクロするような自然な笑顔やまっすぐに遠くを見つめるような表情を浮かべながら歌唱していたのも印象的だった。
MTG05の夜想令嬢による昏き星、遠い月では、ゲーム内で収録されている振り付けをほぼ再現。黄色のスポットライトで表現された月明かりのもと、4人が劇中劇で演じるキャラクターの心情を歌で表現。そのステージは見入って目が離せないというほど圧巻の一言で、歌い終わったあとには「最高!」の声が上がるほど大きな拍手が巻き起こっていた。
最後の挨拶でキャスト陣がイベントの感想を語るなか、小岩井さんが場内に向けて目を閉じるように促すと、何かを噛んだような音を出して一言「これでもう、みなさんヴァンパイアです」。おもわぬサービスにキャスト陣も含めてメロメロになったところもあったが、最後は7人でミリシタのテーマソング「Brand New Theater!」をしっかりと歌い上げた。
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