2018年3月6日火曜日

暗号通貨の採掘用サーバ約600台が盗まれる--アイスランド

 暗号通貨のマイニング(採掘)に使われていたサーバ約600台が、アイスランドにある複数のデータセンターから盗み出された。

 Associated Pressが週末に報じたこの事件は、法執行機関によると、アイスランドでこれまでに起きた最大級の連続窃盗だという。

 ビットコインなどの暗号通貨のマイニングには、高性能のコンピュータが使われる。

 標準的な消費者向けPCは、それなりに高度なGPUを追加しなければマイニングできるだけの性能に達しないが、データセンターに(通常は)安全に保管されているような機器を使えば、より首尾よく大規模にマイニングを実行できる。

 盗まれたサーバの価値は、200万ドル(約2億1300万円)近くと推定される。盗難に関連して、警備員1人を含む11人が逮捕されたが、サーバは回収されていない。

 法執行機関が窃盗犯と盗まれたハードウェアの所在を突き止められるように、盗難の事実はしばらく公表されていなかった。

 アイスランドのニュースサイトVisirによると、サーバにデータは保存されていなかったため、損失は金銭的なものに限られるという。

 一部事件が起きた地域の警察本部長Olafur Helgi Kjartansson氏によると、2017年12月から2018年1月にかけて複数のデータセンターで発生した今回の盗難は「かつてない規模」のもので、「かなり組織化された犯罪」であることを示す証拠があるという。

 逮捕されたうちの2人はいまだ勾留されている。

提供:File Photo

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。



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