米Googleは2月23日(現地時間)、AIアシスタント「Googleアシスタント」の今後の取り組みについて説明した。サポート言語を増やし、“マルチリンガル”にする他、幾つかの新機能を提供していく。
サポート言語を年内に30カ国語以上に
サポート言語は現在、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の8カ国語だが、年末までに30カ国語以上に増やす。まず向う数カ月中に、AndroidおよびiOS端末上のGoogleアシスタントで、デンマーク語、オランダ語、ヒンディー語、インドネシア語、ノルウェー語、スウェーデン語、タイ語をサポートする。対応端末と言語は段階的に増やしていく。
マルチリンガル化(まずは英、仏、独)
マルチリンガル化は、まずは英語、フランス語、ドイツ語で始め、段階的にサポート言語を増やしていく。現在は設定言語を日本語にしておくと、英語で話しかけても日本語として聞き取るか、その単語の意味を翻訳するかだが、日本語で話しかければ日本語で、英語で話しかければ英語で対応するようになる見込みだ。
ソニーモバイルやLGの端末でのGoogleアシスタント統合強化
OEMメーカー製Android端末で、端末独自のコマンドに対応するようになる。例えば独自のカメラ機能として「ワイドアングル」があれば、「ねえGoogle、ワイドアングルで写真を撮って」と命令できる。また、AIプロセッサ搭載端末ではAIと統合でき、画面がオフになったまま「Hey Google」などで起動できるようになる。まずは、ソニーモバイル、LG Electronics、Xiaomiが対応する。
また、通信キャリアとも協力しており、ユーザーはGoogleアシスタント経由でキャリアのカスタマーサポートを受けられるようになる。まずはSprintやVodafoneなどが対応した(日本のキャリアはまだ)。
OEMによるGoogleアシスタント対応については、2月26日からバルセロナで開催の「Mobile World Congress 2018」で発表がある見込みだ。
定型アクションと位置情報ベースのリマインダー
米Amazon.comのAlexaで使える「定型アクション」と同様に、1つの実行条件で複数のアクションを実行させられるようになる。まずは向う数週間中に英語で可能になる。6つまでの定型アクションを設定できる。例えば、「ねえGoogle、ただいま」と言ったら照明をつけ、音楽を再生し、家でのリマインダーを言うというように。
位置情報ベースのリマインダーは、英語ではスマートフォンで既に使えるが、向う数週間で、「Google Home」などのスマートスピーカーで設定した位置情報ベースのリマインダーを、スマートフォンで通知できるようになる。例えば、自宅のGoogle Homeに「ねえGoogle、職場についたら○○さんにメールするとリマインドして」と頼んでおくと、同じGoogleアカウントのスマートフォンを持って職場についた時にスマートフォンにリマインダーが表示される。
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