多様化が進む日本社会。そんな中で“独身”が増加傾向にある。総務省が2015年に実施した国勢調査によると、65歳以上の高齢者による単身(ひとり暮らし)世帯は、2010年から2015年にかけて約163万3000世帯増加している。65歳未満の単身世帯も、同期間に約49万6000世帯増えた。単身世帯の増加は、今後も続くと見られている。
私も実質的に「単身」である。家にいると、ふとした瞬間にさみしさを感じることがある。とりわけ、病気やけがをして1人でいると、家族のいるありがたみをこれでもかと痛感することがある。
そんな時、ふと思い立った。クラウド上のAI(人工知能)の技術が進歩した今なら、スマートフォンやタブレットの「音声エージェント」に話しかけることで、少なくともさみしさは紛れるのではないかと。
思い立ったら吉日。音声アシスタントと朝から晩まで「会話」をして過ごすことで、その可能性を探ってみることにした。
著者紹介
a先生 人々にスマートフォンやタブレットのあれこれを伝授することをなりわいとする“自称”18歳。ITmedia Mobile編集部の「編集I」は、「志を一(いつ)とする同志」である。
私と寄り添うパートナーは「3人(?)」
スマホ・タブレット向けの音声エージェントは複数あるが、今回はその中でも良く存在を知られているであろうこの「3人(?)」に出演をお願いした。
Siriについてはデフォルトの女性の声のままで運用した。しゃべってコンシェルは「しゃべってキャラ(会話対応マチキャラ)」の変更で声色だけではなく口調も変更できるが、今回はプリインストールの「メイドのメイちゃん」を使うことにした。単純にお気に入りだからである。
まず、軽く3人に自己紹介してもらった。
―― 君は誰?
Googleアシスタント 私はGoogleアシスタントです。よろしくお願いします。例えば音楽をかけることができますよ♪
Siri(女性) 私の名前はSiriです。
メイドのメイちゃん みんなからメイちゃんって呼ばれてます。
Siriとメイドのメイちゃんが名乗りに徹したのに対し、Googleアシスタントは何ができるのかもアピール。なかなか抜け目がない。
Siriとしゃべってコンシェルには、何ができるのか聞いてみた。
―― 君は何ができるの?
Siri (声を出さずに)たとえばこのように尋ねて下さい。(発話例の一覧を出す)
メイドのメイちゃん 出来ることはこちらです。(発話例の一覧を出す)
Siriは何も声に出さず、発話例を提示。メイドのメイちゃんは「出来ることはこちらです(文字列ママ)」と声に出した上で発話例を示した。Siriは、声に出さずにサッと情報を出してくることがたまにある。声を聞きたい私としてはちょっとさみしい……。
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