超小型のLTE対応スマートフォン「Jelly Pro」の正規品が日本で発売された。現在は5型〜6型のスマートフォンが当たり前になり、「小型」をうたう製品でさえ、4型台後半のディスプレイを搭載しているほど、スマホの大型化が進んでいる。
そんな中で登場したJelly Proの画面サイズは2.45型で、本体サイズは43(幅)×92.4(高さ)×13(奥行き)mm。まさに手のひらにすっぽりと収まるサイズ感だが、実際のところ操作性や視認性はどうなのか? バッテリーの持ちは? など、使って感じた点をお伝えしたい。
どのキャリアのSIMを使えるのか
まずはSIMカードを挿入して通信を開始するところから。最初にドコモ回線を使ったMVNOサービス「NifMo」のSIMカードを挿してみたが、いきなり画面に「VoLTE 4G」のアイコンが出て通信可能になった……と思いきや、APN設定をよく見ると、実際とは異なる「IIJmio」のAPNにチェックされていた。Jelly Proには、あらかじめ複数のAPNがセットされているが、NifMoは含まれていなかったので、手動で設定。これで通信可能に……と思いきや、なぜかインターネット接続できない。
あれこれいじったところ、何と初期設定で「モバイルデータ通信」がオフになっていたことが発覚。これをオンにしたら、問題なく通信開始できた。なぜこんな初期設定にしたのだろう……。
Y!mobileのSIMカードは、プリセットされている「U-Mobile SUPER」を選択すると、使えるようになる。ピクトエリアのアイコンは「4G」のみだが、Unihertzによると、Jelly ProはドコモとソフトバンクのVoLTEに対応しているとのこと。Y!mobileのSIMでもVoLTEで通話ができるようだ。データ通信や音声通話は問題なく行えた。
au回線のSIMは、UQ mobileとmineoで試してみたが、APNを手動で入力して設定しても通信できなかった。電話をかけようとしたら、「モバイルネットワークが利用できません」というエラーメッセージが出て発信できなかった。つまりau VoLTEにも対応していないようだ。Unihertzに確認したところ、au SIMの動作については「分からない」とのこと。そもそもJelly Proの対応バンドのうち、auのバンドはLTEの1(2100MHz帯)のみ。仮にデータ通信ができたとしても、通信環境はドコモやY!mobileには劣るだろう。
Jelly ProのSIMスロットには2枚のSIMカードを挿せるが、一方はGSMでしか動作しないため、日本でのデュアルSIMデュアルスタンバイには対応しない。ただ、2枚のSIMを入れて、データ通信や通話に使うSIMを切り替えることはできる。
ホーム画面の使い勝手
ホーム画面は1ページにつきアプリを3×3配置でき、その下にはドックとして2つのアプリを設置できる。初期状態でホームに置かれている時計(デジタルクロック)のウィジェットは2行分のスペースを取るため、このウィジェットを置いた状態だとアプリはドックを除いて3つしか置けない。
ドックの真ん中にあるアイコンを押すと、アプリ一覧画面になる。プリインストールアプリは必要最小限のものがまとまっており、Googleサービスに加え、音楽プレーヤー、ボイスレコーダー、時計、電卓、コンパス、FMラジオ、歩数計が入っている。Google純正アプリだけだと物足りない感があるが、こうした利用頻度の高そうな便利アプリがあらかじめ入っているのは、個人的にはありがたい。
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