LINEモバイルとソフトバンクが3月20日、MVNOサービス「LINEモバイル」の成長を目的とした資本提携と業務提携を締結した。
LINEモバイルの第三者割当増資後の出資比率はソフトバンクが51%、LINEが49%となり、LINEモバイルはソフトバンクの子会社になる。LINEモバイルの社長は引き続き嘉戸彩乃氏が務める。
今後は、ソフトバンクが持つ知見やノウハウをLINEモバイルに生かすことで、マーケティングや市場分析、ロジスティクス基盤の構築、端末のラインアップ充実などを行っていく。2018年夏をめどに、LINEモバイルでソフトバンク回線のサービスを開始する予定だが、具体的なサービス内容は、あらためて発表される。現在LINEモバイルを利用している人は、引き続きドコモ回線で利用できる。
LINEモバイルの嘉戸社長は「ソフトバンクとは、MVNO市場やモバイル通信市場に対する考え方、オンライン・オフラインのお客さまとの接点の在り方、実現していきたい世界などについての考え方が見事に合致し、LINEモバイルの成長・拡大を推進していくこととなった。このたびのパートナーシップにより、これまで以上にユーザーの皆さまに喜んでいただける、必要とされるモバイル通信を提供すべく努めていく」とコメント。
ソフトバンクの宮内謙社長は「今回の資本業務提携により、われわれは新たにMVNO事業を展開することになると同時に、ソフトバンク、Y!mobileに加え、LINEモバイルという第3のモバイル事業ブランドを有する。LINEモバイルは、オンラインでの顧客接点の強さなど非常に高いポテンシャルを持っている。ソフトバンクが総合通信事業者の知見やノウハウを生かして継続的にサポートしていくことで、LINEモバイルがさらに成長し、ソフトバンクの事業にも大きなシナジーが得られる」と期待を寄せた。
LINEの出澤剛社長は「LINEモバイルの成長は、LINEプラットフォーム全体の成長へとつながる。例えば、LINEモバイルユーザーは『LINEポイント』をはじめとするライフ/決済領域サービスの利用率が全体平均よりも高い傾向がある。既に実施している『LINE Pay』との連携のように、他サービスとの連携強化についてもさまざまな可能性を持つ」とコメントした。
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