アンダーグラウンド・マイナーズ。
今年初め、仮想通貨のマイニングに使用できる電気を制限することで、マイナーたちに”整然と”マイニング業から撤退することを促すという中国政府の計画が報道されました。以来、取り締まりはどんどんと厳しくなっているようで、中国で大規模にマイニングを行なっていた業者たちは海外へとその業務を移しています。一方、どうやら当局に隠れて”地下マイニング”を続けている組織も存在していたようで、そのひとつが先日、当局によって取り押さえられました。
中国ニュースメディアXinhuaが伝えたところによると、天津市警察はこのマイニング現場から600台のビットコイン・マイニング用のコンピューターと8台の強力扇風機を没収しました。
地元の電力会社が送電過程で失われている電力(電力損失)が28%にまで達していることを検知し、電力消費量の大幅な増加を疑ったのがきっかけ。警察は「近年最大規模の電気どろぼう」と発表したと報道されています。
当局によると 、マイニング現場の電気メーターは短絡されており、これは高額な使用料金を回避しようとしたのだろうとのこと。現在は5人が取り調べを受けており、1人は拘留されているそうです。
またReuterによると、中国の中央銀行は地方自治体に対して仮想通貨マイニングによる電気使用を規制するよう命令ができる、ということが分かっています。これは、昨年9月にICOと国内における仮想通貨取引を禁止したことを受けています。
中国政府が仮想通貨マイニングを取り締まる前は、ハードウェアの製造業者、安い労働力、安い電気、と好条件が揃った中国ではマイニングが大規模に行なわれていました。今回の報道から、電気使用量から地下マイニング活動を取り締まる動きは活発になっていることが分かりますね。
没収したマイニング設備、どうするのかなぁ。
Image: Shutterstock
Source: Xinhua via Reuters
Jennings Brown - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)
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