「Amazon Echo」は、最大のライバル「Google Home」を販売台数では上回っているかもしれない。しかし、ある調査によると、「Googleアシスタント」の方がAmazonのアシスタント「Alexa」より賢いことが2年連続で確認されたという。だが、Alexaも差を縮めている。2017年からの向上度という点で、Alexaは大きく飛躍した。
スマートスピーカはデジタルアシスタントを使って、ユーザーの質問に答えたり、さまざまな音声命令に応答したりする。デジタルマーケティング企業のStone Templeは先週、スマートスピーカの正確性に関する調査結果を発表した。同社は2017年にも同様の調査を実施した。具体的には、さまざまなデジタルアシスタントに約5000件の質問をして、どのアシスタントが最も多くの質問に正確に答えられるかを確認した。
Stone TempleはAmazonのAlexa、Appleの「Siri」、Microsoftの「Cortana」、Googleアシスタントに同じ質問をした。同社は今回初めて、「Google Home」に搭載されたアシスタントと、スマートフォンに搭載されたGoogleアシスタントを個別にテストした。
この調査では、Googleアシスタントが最も多くの回答を試み、スマートフォン搭載のGoogleアシスタントは最も多くの質問に正確かつ完全な答えを返した。不思議なことに、Google Homeよりもスマートフォンに搭載されたアシスタントの方が成績が良かった。意外にも、回答の正確さではMicrosoftのCortanaが2位に入った。Alexaがそれらに続く形となり、Siriは大きな差をつけられての最下位だった。
各アシスタントが回答を試みた割合(濃緑)と、そのうち正確かつ完全に答えた割合(薄緑)
提供:Stone Temple
Alexaが回答を試みた質問数は2017年から2倍以上増加し、Cortanaの性能も向上した。ライバルが差を縮める一方で、Googleアシスタントは2017年から比較的安定した成績を残し、首位の座を維持した。
各アシスタントが回答を試みた割合を2017年と2018年で比較
提供:Stone Temple
すべてのスマートスピーカは回答を試みた質問の80%以上に正確かつ完全な答えを返した。さらに、同調査によると、不正解の多くは完全な間違いというわけではなく、回答が不完全なケースだったという。同調査のほかの結果はStone Templeのウェブサイトで確認できる。
AmazonとApple、Googleは米CNETのコメント要請に応じなかった。
Microsoftの広報担当者は米CNETに電子メールで以下のコメントを寄せた。「われわれはCortanaへの当社の継続的な取り組みを誇りに思っている。そして、さまざまなデバイスとプラットフォームにまたがる継続的な成長、機能性、可用性の今後の展開に興奮を覚える」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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