サーモスが手がけるオーディオブランド「VECLOS(ヴェクロス)」が、4月28〜29日に開催した「春のヘッドフォン祭 2018」で、イヤホン、ヘッドホンのコンセプトモデルを発表した。スピーカ同様「真空エンクロージャー」を採用する。
チタンモデルのヘッドホン「HPT-700」
VECLOSは、魔法瓶で知られるサーモスが2015年にスタートしたオーディオブランド。魔法瓶で使われている真空技術を応用した真空エンクロージャーが特徴で、箱鳴りを抑え、ノイズ感のないクリアなサウンドを再生する。
すでにコンパクトサイズのスピーカ「VECLOS SSA-40シリーズ」を発売しており、2017年12月には、アクティブ ニアフィールド モニターの「MSA-380S」を追加。今回新たにコンセプトモデルとしてお披露目したのが、VECLOSブランド初となるイヤホン、ヘッドホンだ。
「MSA-380S」
真空エンクロージャーは、金属の二重構造で、金属と金属の間に真空層を作ることで、剛性を高められるというもの。サーモスの魔法瓶に採用している技術を横展開した。コンセプトモデルとして登場したイヤホン、ヘッドホンはともに、ハウジング部にこの技術を採用。高い剛性が疎密波を明瞭にすることで、解像感の高い、クリアな音が得られるという。
ステンレスモデルのイヤホン「EPS-700/500」
チタンモデルのイヤホン「EPT-700/500」
コンセプトモデルは、材質にチタンを採用した「HPT-700」(ヘッドホン)、「EPT-700/500」(イヤホン)と、ステンレスを使用した「HPS-500」(ヘッドホン)、「EPS-700/500」の計6モデル。ステンレスとチタンでは、構造が同じでも音色が異なるため、2つのタイプをラインアップしたという。
サーモスの独自技術により、金属を薄く加工できるため軽量化できることも大きなポイント。同社では、真空エンクロージャー技術をイヤホン、ヘッドホンに生かせる技術と位置付けている。発売は夏頃を予定しており、価格はミドルレンジクラスを考えているとのことだ。
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