サプライヤーの株価も並み低下。
Apple製品で採用が広がる「有機ELディスプレイ」。これはSamsungなどのサプライヤーから購入したものが使われており、今はiPhone XやApple Watchに利用されています。しかし海外報道によれば、Apple(アップル)は新しい方式のディスプレイ「MicroLED」の自社製造に乗り出し、まずはApple Watchから採用を始めようとしています。
このMicroLEDはLCDや有機ELよりも明るく、薄く、電力消費も少ないのが特徴です。Bloombergの報道によれば、すでにAppleはカリフォルニアの本社近くの秘密の製造施設にて、このMicroLEDの開発と少量生産に乗り出しています。
ただしその開発は以前にかなり難航し、1年ほど前には今回のプロジェクト自体が破棄されかけたとか。最近になってプロジェクトが大いに進展したんだそうです。MicroLEDを搭載した製品(Apple Watch)が世にでるのは数年後と報じられています。
このようなAppleによるMicroLEDの開発については、昨年1月にもその存在が報じられたことがあります。それによればAppleは台湾TSMCと協力し、台湾での研究からアメリカでの研究/製造に方針を切り替えたとされています。
現時点でのハイエンドなディスプレイといえば有機ELで、Appleはその供給を現時点ではSamsung(サムスン)に頼っています。しかし自社でのディスプレイ製造が可能になれば、部品供給で大いに優位に立てるはず。事実、今回のBloombergの報道があってから、SamsungやLG、シャープのディスプレイサプライヤーの株価が軒並み低下しました。
僕はiPhoneにこのMicroLEDが搭載されるのかが実に気になりますが、その答えを知るにはもう少し待つ必要がありそうです。
Image: Apple
Source: Bloomberg via 9to5Mac, CNBC
Reference: LEDinside
(塚本直樹)
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