新生銀行は5月2日、ATMの出金手数料を一部有料化し、今年10月をめどに現金引き出し1回当たり108円(税込)の手数料を設けると発表した。「顧客の利便性を保ちつつ、キャッシュレス決済の利用を促進するための施策」(IR・広報部)という。同行は2001年から出金手数料を無料としていた。
新生銀は顧客の契約内容や口座の残高に応じて「新生スタンダード」「新生ゴールド」「新生プラチナ」の3段階のステージを設け、それぞれに応じた優遇措置を提供している。
今回有料化するのは最もステージが低い「新生スタンダード」の顧客で、約312万口座が該当する。休眠口座などを除くと、手数料の対象となるのは約100万口座という。該当する口座の利用者は、時間・場所・ATM種別を問わず手数料が発生する。
ステージ制度の仕組みも刷新する。従来は「新生ゴールド」に昇格するための判定条件は「外貨預金などの残高が月間約30万円以上」などだったが、10月をめどにプリペイドカード「GAICA」へのチャージ額などを追加する予定で、キャッシュレス決済のユーザー増につなげる。
同行は「今回の施策によって『GAICA』の利用を促進し、多くの顧客に上のステージに移行してもらいたい」(同)としている。
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