不動産開発の日建ハウジング(那覇市、新井正樹社長)は、不動産運用を手掛けるケネディクス(東京都、宮島大祐社長)とともに那覇市牧志のモノレール美栄橋駅前に地上15階建てのホテル(客室数約220室)を開発する。開業は2020年初旬の予定で、運営は沖縄UDS(那覇市、岡崎勝彦社長)が担う。
日建ハウジングとケネディクスは16年8月、開発のための特定目的会社を設立した。更地からのホテル開発で特定目的会社を設立するのは県内では珍しいという。
開発手法も、県内ではあまり例のない「不動産証券化スキーム」。開発予定地の価値をいったん信託銀行を通して有価証券化することで、土地に信託銀行の「お墨付き」が加わり、結果として特定目的会社が開発のための融資を銀行から得やすくなるという。
新ホテルは、国内外のビジネス客や観光客をターゲットにした都市型リゾート。敷地面積は約2749平方メートル、延べ床面積は約8054平方メートル。レストラン、バー、プール、フィットネスジムなどを備える。
日建ハウジングが開発するホテルとしては、宮古島市城辺に建設中のコテージ「東海岸リゾート(仮)」を含め県内6軒目。沖縄UDSの運営は県内3軒目となる。(政経部・平島夏実)
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