2011年の創業以来、あのsalesforce.comを上回るスピードで急成長を遂げているデータプラットフォームのHortonworksが日本市場の開拓を加速する。
ホートンワークスジャパンは4月3日、都内で2018年の事業戦略説明会を開催、「大口顧客獲得」「パートナー体制確立」「新製品投入」を柱とする成長戦略を明らかにした。第3世代となるHortonworksのデータプラットフォームは、AI時代のデータレイクをマネジメントし、また、IoTの基盤ともなるもの。2018年半ばには日本市場にも投入するという。廣川裕司社長は、「昨年も2.1倍だったが、今年は3倍へとさらに成長を加速させる」と息まく。
しかし同社は、レッドハットと並ぶ、オープンソースソフトウェアの雄だが、知名度はまだまだ低い。「日本企業の経営層を訪ねても痛感するが、われわれの競合は“知られていない”ということ」と廣川氏も認める。秋には「DataWorks Summit in Tokyo」を開催するほか、パートナーのさまざまなイベントに参加、知名度の向上を図りたいとしている。
また、同社はプロフェッショナルサービスを通じてグローバルで蓄積しているデータプラットフォームのソリューションを主要なインダストリーごとに取りまとめており、このメソドロジーを日本市場でも展開する。通信、金融、製造などが柱となるが、例えば、金融では、「顧客の360度分析」「リスクマネジメント」「アンチマネーロンダリング、コンプライアンス」「不正検知」といった実際の導入事例を基にしたユースケースを示し、指数関数的に増え続けるデータをどう生かしていけばいいのかを提案、日本企業の課題に向き合っていくという。
この日はNECが同社との協業強化も明らかにしている。NECはこれまでにもデータを「蓄積・処理」するHortonworksのHDPを販売してきたが、これに加え、さまざまなデータを「収集」するためのHDFも販売を開始、「分析」まで含む一連の機能と性能を事前検証し、Hortonworksが認証したデータプラットフォームとして提供していく。さらにデータインテグレーションと分析のためのプロフェッショナルサービスも提供を始めるという。
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