2018年4月4日水曜日

Google、仮想通貨を採掘するChrome拡張機能を禁止


追い込まれる仮想通貨。

Googleが、ウェブブラウザ「Chrome」用の拡張機能に仮想通貨をマイニング(掘拡)する機能を持たせることを禁止する、と発表しました。これから新たにマイニングする拡張機能を公開できないことはもちろん、すでにChrome Web Storeで公開されているものも、近々消去されることとなります。

仮想通貨マイニング拡張機能禁止が発表したのは、4月2日のChromium公式ブログです。「本日付で、Chrome Web Storeでは、仮想通貨マイニング拡張機能の受付を取りやめます。すでに公開されているものに関しては、6月後半をメドにストアから削除します。マイニング以外を目的としたブロックチェーン関連の拡張機能は、引き続きWeb Storeで公開可能とします」とあります。

Googleが仮想通貨マイニングをブラウザ非対応とする理由は、主にズルが多かったから。ユーザーの意図しないところで、こっそりマイニング機能が組み込まれているものがあまりに多かったからです。これまでGoogleは、マイニングを拡張機能の第一目的とするものは許可するというポリシーだったのです。が、Chrome Web Storeに申請される拡張機能のうち、マイニングのスクリプトが組み込まれたものの90%がこのポリシーに違反していたのだそう。

つまり、他の目的の拡張機能とみせかけて、こっそりマイニングしていたものが多すぎたということです。結果、ポリシーが変更され、マイニングを第一目的とするものも含めてすべての仮想通貨マイニング拡張機能が禁止となりました。

仮想通貨ICOなどに関する広告掲載禁止は、すでにFacebook、GoogleTwitter、LikedInにSnapchatなどが発表しています。今回、Googleのブラウザ拡張機能も禁止されたことで、仮想通貨業界は、ますます向かい風が厳しくなってまいりました。一方で、「ビットコインが世界共通の単一通過になる」とポジティブな予想(希望)の声もあがっており、白黒つけるにはまだ時期尚早。

Googleの仮想通貨広告禁止と同様、Chromeのマイニング拡張機能禁止も6月からです。どちらにせよ、6月は仮想通貨業界にとって、かなり厳しい月となること間違いなし。


Image: Google Chrome
Source: Chromium Blog

Bryan Menegus - Gizmodo US[原文
(そうこ)



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