IoTもセキュリティーをシッカリしないと。
スマートハウス化が進み、照明やトイレの便座などなど家電がネットを介してスマートフォンと連携しまくっている昨今。実は、IoT家電はハッカーにとって乗っ取りや中継をするのに便利なガジェットにもなる……という側面を持っているんです。
実際の事件として、とあるカジノのロビーにある、水槽に設置されたスマート温度計がハッキングされ、高額ギャンブラーたちのリストが盗まれてしまったことがあったようです。
Mashableによれば、この話はサイバー防御企業ダークトレース社のCEOニコール・イーガンが、Wall Street Journalに語ったものです。
ハッカーたちは温度計を足場にネットワークに侵入しました。そこで高額ギャンブラーたちのデータベースを発見し、抜き取ってクラウド上にアップロードしたのです。
このリストに載っていたのは、1回のゲームで何千、何万ドルものチップを賭ける富裕層たち。中にはカジノのスポンサーなどもいるでしょうし、もしかしたら会社のお金で賭け事をしているような、叩けばホコリの出る人なんかも混ざっているかもしれませんよね。
イーガンはさらに、「スマート・ガジェットが持つ驚くべき事実が明るみになり、常にリスクが伴うことを示す良い例になったことでしょう」とも。
IoT家電は家から会社まで、建物の中のあらゆる場所に浸透し始めています。でもほとんどはセキュリティー対策が施されておらず、こうしたハッキングなどからの防衛策なしに設置されているんですよ。
コンピューターにおけるアンチウイルス同様、今後はIoT向けの防犯策がメジャーになってきそうです。
Image: Yevgen Belich / Shutterstock.com
Source: Mashable via Business Insider
(岡本玄介)
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