日立システムズは2018年3月8日、プロジェクトへの人材配置や人材情報の管理に特化したクラウドサービス「人材配置サービス」の提供を開始した。主に建設業や情報サービス業などの中堅中小企業の需要を見込む。
人材配置サービスは、建設プロジェクトやシステム開発プロジェクトなど、プロジェクトごとに割り当てられた技術者の人材情報や作業予定、作業実績などを管理できる仕組みを提供する。
プロジェクトの作業単位に割り当てられた技術者の作業予定と作業実績を、ガントチャートなどを用いて視覚的に管理し、技術者の基本情報(氏名、年齢、職種など)に加え、保有資格や過去の業務履歴(経歴)、健康保険の加入情報なども管理できる。
これにより、例えば新たなプロジェクトに着手する場合や、他のプロジェクトで急に欠員が出た場合などに、技術者の空き状況に加え、保有資格やスキル、業務量、残業時間などを確認して、各作業現場に適した人材を迅速に配置できるようになるという。
また、複数のプロジェクトを一覧化した状態で、時間単位のスケジュール割り当てや技術者ごとに抱えている作業量も参照できるため、複数のプロジェクトが並行して進むような場合でも作業の平準化を図ることができ、限られた人材リソースから最適な配置を実現できるという。
人材配置サービスは、基盤にサイボウズのビジネスアプリ開発プラットフォーム「kintone」を活用。システム監視やバックアップなどの障害対策、不正アクセス防止などのセキュリティ対策は標準サービスとして提供する。なお、利用価格は個別見積もりとなっている。
日立システムズでは、同サービスを建設業や情報サービス業をはじめ、プロジェクト管理や人材管理に課題を抱える幅広い業種に向けて拡販していく計画だ。2020年度末までに累計1000社への販売を目指すとしている。
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