東京から寿司のデータを転送し、米国のイベント会場で出力する――そんな「SUSHI TELEPORTATION」を目指すプロジェクトチームが、テクノロジーイベント「SXSW 2018」(3月18日まで、米国オースティン)でデモンストレーションを披露している。食感や味などのデータを基に、1辺が5ミリの食べられる立方体(ゲルキューブ)をロボットが組み立て“低解像度のピクセル寿司”を再現する。
プロジェクトチームは、味覚センサーや3Dスキャナーなどを使い、味、形状や色、食感や水分量、栄養素などをデータ化。粒ごとに味や色が異なるゲルキューブをフードプリンタで出力し、世界中で食べたいときにダウンロードできる――というプロジェクトに取り組んでいる。
今回の展示では、あらかじめ東京で取得したデータを参考に、ロボットアームが5ミリ大のゲルキューブを積み上げ、寿司に見立てる。プロジェクトチームが公開した動画では、海老やマグロの握り、巻き寿司などを再現している。
将来はキューブの大きさをコントロールし、より精巧な寿司を再現する計画。宗教や病気の都合で食べられないものがある人向けに、形や味は同じでも成分を調整した料理の提供も目指す。プロジェクトには、電通、山形大学、デンソーウェーブ、東北新社が参加している。
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