いろんな意味で面白かったです。
日本時間の5月2日(水)午前2時から、Facebook(フェイスブック)のデベロッパー向けカンファレンス「F8」が行なわれました。ケンブリッジ・アナリティカ騒動後ということもあり「謝罪会見みたいになる?」という予想とは裏腹に、マーク・ザッカーバーグCEOは晴れやかな面持ちで登場。リラックスして話す様子はちょっと微笑ましくもありました。今回は、FacebookやInstagramの新機能とWhatsApp/Messengerのマイナーアップデート、また前夜から話題になっていたVRヘッドセットのOculus Goについて説明されましたよ。ではでは、発表された内容を振り返っていきましょう。
やっぱり安全第一。あらたな機能も追加
はじまりは、やはりFacebookでの安全面についての話でした。「選挙活動の公平性」、「フェイクコンテンツ対策」そして「プライバシー保護」の3つの要素について触れつつ、新しくClear History機能の追加を発表。ユーザーが自分の履歴をリセットして一掃できるというもので、他アプリやサイトなどの第三者に自分の余計な情報を与えなくてすむようになります。
また、グループでのFacebook利用を促すことで、フェイクコンテンツを判別したり判断をより正確なものにするとも。このときデモンストレーションで、自身の公聴会の動画にみんながコメントしていくという自虐ネタを投入。会場もクスクス。
マッチング機能で有意義な人間関係をつくろう
「Facebookのスタンスを模索したとき、最終的にたどり着いたのが人だった」と語ったザッカーバーグ。そして、「Meaningful Relationship(有意義な関係)」というキャッチコピーのもと、新たな出会いを作り出すDating(デート機能)を追加することを発表しました。仕組みとしては、デート機能のために設けられたプロフィールの写真をチェックしたり、気になるユーザーに個人チャットを送ることができるようです。
Facebookにマッチング機能、個人的には相性いいかもって思います。ですが、安全面ではより一層セキュリティやフェイクアカウント対策に注力しなければいけなさそう。弱点強化のための、チャレンジングで面白いアイディアです。墓穴になりませんように!
Instagramにビデオ通話機能が!
子会社のアプリ、Instagram(インスタグラム)にも新機能がちょっと追加されました。AR機能の強化、ビデオ通話機能、そして検索画面のデザイン変更です。ストーリーズのAR機能面では、新たにサードパーティによるデザイン開発が可能に。こちらのデモンストレーションでは、インスタグラマー犬のjiffpomさんが登場。小さなポメラニアンが運ばれてくる様子に、思わず笑みがこぼれました。
また、1対1も複数人数でも使用できるビデオ通話機能も追加されるようです。いよいよInstagramだけでSNSが完結する時代がやってきそう。検索画面は、一言で表すならPinterest(ピンタレスト)みたいなデザインに。すぐにアップデートがくると思うので、ぜひ実際に使ってみてくださいね。
WhatsApp、Messengerはともにマイナーアップデート
このふたつのアプリには、正直そこまで大きな変更点はありませんでした。WhatsAppにはInstagramと同様にグループ通話機能が追加されたり、24時間で投稿が消えるストーリーズ機能が追加されました。Messengerに関しては、よりARコンテンツを強化することで、おもにEC(通販)での有効活用をおしだしていくみたいです。
Oculus Go、世界各国で「もう買えます」宣言
ラストはVR事業について。すでにキーノート前から登場がアナウンスされていたVRヘッドセットのOculus Goですが、なんとその場で発売開始が告げられました。日本でもすでに受付開始してます。それ以外に大きな発表はなかったものの、今後のコンテンツ展開に期待大ですね!
とにかく、ザッカーバーグがこの前の公聴会とは打って変わってイキイキしていたのが印象的でした。ただ、ケンブリッジ・アナリティカの話題になると、流暢なプレゼンのなかで少し言葉を詰まらせるシーンも。最後には「我々はこれからも頑張る」的な発言で場を締めていました。ライブ配信を見ている私も「うん、がんばれ!」となぜか前向きな気持ちに。
ハードウェア面では、計画が噂されるスマートスピーカーはやはり出ず。スマスピにはプライバシー問題がつきものですし、今がよきタイミングではないというのも納得です。
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