当社では、本年3月、代々木上原~登戸までの複々線化が完成し、これに伴うダイヤ改正により、抜本的な輸送改善を図りました。
今年度は、輸送力のさらなる増強とともに、安全性やサービスの向上を目指し、「輸送力の増強」「安全対策の強化」「サービスの向上」を3本の柱として、総額336億円の設備投資を実施します。
2018年度の鉄道事業設備投資計画の概要は、下記のとおりです。
記
1 輸送力の増強今年度中に実施予定のダイヤ改正に向けて、代々木八幡駅と開成駅のホーム延伸工事を進めます。
2 安全対策の強化
ホーム上の安全性を高めるため、ホームドアの設置工事や設置に向けた設計を進めます。また、大規模地震に備えた橋梁や高架橋の耐震補強を実施するほか、踏切の安全対策を推進します。
3 サービスの向上
特急ロマンスカー・GSE(70000形)2編成目の製造や、特急ロマンスカー・EXE (30000形)や通勤車両のリニューアル、駅舎やトイレの改良等を進めます。
2018年度鉄道事業設備投資計画の詳細 1 輸送力の増強 (1)各駅停車の10両化運転に向けた工事の推進
今年度中に実施予定のダイヤ改正から、現在8両編成で運転している新宿~代々木上原間の各駅停車の一部を10両編成で運転できるよう代々木八幡駅のホーム延伸工事を継続して推進します。これにより、朝のラッシュピーク時間帯における輸送力増強と、運行異常時におけるダイヤ復旧の迅速化を図ります。なお、代々木八幡駅では橋上駅舎についてもラッチ外コンコースの設置工事等を推進します。
(2)開成駅への快速急行・急行停車に向けたホーム延伸工事の推進今年度中に実施予定のダイヤ改正から、10両編成の快速急行・急行の停車に向けて開成駅ホームの延伸工事を推進します。
2 安全対策の強化 (1)ホームドアの設置工事の推進ホーム上における安全性向上のため、代々木八幡駅、下北沢駅(地下1階ホーム)にホームドアを設置します。また、2022年度までの設置予定駅の設計等を推進します。
※ ホームドアの設置駅および使用開始年度(予定)
[参考]1日の利用者数10万人以上の駅(2016年度実績 11駅)
新宿、代々木上原、下北沢、登戸、新百合ヶ丘、町田、相模大野、海老名、本厚木、大和、藤沢
※ 藤沢駅については、大規模改良工事にあわせて整備を計画するため時期は未定
(2)耐震補強工事の推進大規模地震による被害を最小限に抑えるため、今年度も引き続き大和駅周辺高架橋および玉川学園前駅から町田駅間の橋梁における耐震補強工事を推進します。
(3)法面改修工事の推進自然災害(土砂崩壊等)による被害の抑制のため、今年度も引き続き玉川学園前駅から相模大野駅間のほか、江ノ島線や多摩線における法面改修工事を実施します。
(4)踏切の安全対策の推進踏切の安全性と視認性を一層高めるため、今年度も引き続き非常ボタンの増設工事、高機能障害物検知装置への更新、列車方向指示器の改良を推進します。
3 サービスの向上 (1)車両の新造およびリニューアルの実施① 車両の新造
新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)を1編成製造します。また、3000形通勤車両の中間車4両を新造し、8両編成の既存車両に組み込むことで2編成を10両化します。
② 車両のリニューアル
「ロマンスカー・EXE(30000形)」を、「ロマンスカー・EXEα」に1編成リニューアルします。また、1000形通勤車両についても、2編成(4両固定1編成、10両固定1編成)リニューアルします。車いすスペース、車内LCD表示器、自動放送装置の設置に加え、制御装置の更新や車内照明のLED化や主電動機、コンプレッサーなどの床下機器の低騒音化を図ることで環境に配慮します。
(2)駅施設の改良工事の推進① 下北沢駅舎の構築
2019年3月(予定)の駅舎完成に向けて、外装・内装工事や新しい改札口の構築を行います。
② 片瀬江ノ島駅の改良
2020年5月(予定)の駅舎完成に向けて、今年度はトイレのリニューアル、ホーム上家の改修工事を推進します。
③ 鶴巻温泉駅の改良
秦野市と連携し、当社跨線橋と秦野市のペデストリアンデッキとの接続に向けた工事を引き続き推進します。
④ 本厚木駅エスカレーター設置工事
下り(小田原方面)ホームの下り専用エスカレーターの増設工事を推進します。
⑤ お客さまトイレのリニューアル
新松田駅のトイレの大規模リニューアルのほか、全駅洋式化の工事を推進します。
以 上
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