高級車の便利機能なのに、その親切が仇に。
ニューヨークのロング・アイランドにいるソフトウェア・エンジニアが、BMW X5の半ドア防止機能付きドアに右手の親指を挟まれ、切断されるという痛ましい事故が起こりました。彼は現在、そのBMWを訴えているとのこと。
New York Postによりますと、この事故が起こったのは2016年7月6日。被害者のゴッドウィン・ボーテンさんはフロントドアのピラー部分に手をかけ、友人が来るのを待っていたと訴状に書かれています。
その時ドアは30cmほど開いており、そこでドアクローザーシステム「SCAD(ソフト・クロージング・オートマティック・ドア)」のセンサーがモーターを作動させてしまいました。本来ならソフトに(優しくゆっくりと)閉まるべきなのですが、この時は激しく閉じてしまい、ボーテンさんの第一関節より先を骨ごと切断してしまったのです。
直後、彼はちぎれた親指を氷の入った袋に入れて病院へ向かいますが、医者から復元はムリだと告げられ、2度の手術を行ないました。以降、爪は少々伸びるようになったものの、かつての状態から1cmほど短い親指になってしまい、さらには指先の神経が過敏になってしまいました。なので今では、ゴムでできた手品用の親指を装着しているのです。
ボーテンさんの弁護士アヴィ・コーヘン氏はこう話しています。
デザインについて何か不備があるのです。こういった事故を防ぐべき機構が備わっていないといけないのです。これはギロチンですよ
訴状には、「BMWはドアのセンサーに問題があったことを把握していたはずなのに、所有者たちに対して修理をするなどの通達を怠っている」とも書かれています。さて、この裁判の行く末は? そしてBMWはリコールなどの対応はするのでしょうか?
どんなに信頼している機械でも、可動部分には気をつけた方が良いのかもしれませんね。
Image: Getty
Source: New York Post
Jennings Brown - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)
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