USBメモリーが登場してもうかなりの年月が経つが、その大きさやデザインのユニークさでは、他の記憶媒体の追随を全く許さない多様性を誇っている。過去においてほぼ同じような機能を果たしていたフロッピーディスクや、ハードディスクなどは、外観サイズも世界標準で縛られているがゆえ、誰が見てもその機能を見誤らないデザインにならざるをえない。
昨今ならUSBインターフェースで外付けするタイプの“勝手デザイン系”の大容量ストレージも多いが、まだまだ高価なSSDデバイスは利益の取れる高額ブランド商品であるがゆえに、安易な遊んだデザイン商品マーケットに突入できない呪縛があるのかもしれない。
その点、こなれた量産テクノロジーであり超安価、購入ユーザーのほとんどはブランドを気にすることもないUSBメモリーは、入れ替わり立ち代わり新顔デザインの登場するお笑い興業の1つになっている。
基本的にはUSBプラグ部のサイズを変更することで、対象はパソコンだけではなく既に人口を超えたスマホやネット家電にまで対象市場を拡大して考えることが出来る。USBメモリーは少し前のフィギュア系やミニチュアライズ系、「まさか!」のデザイン系やそれらのミックスイメージに加えて“時流”系が加わりそうな勢いだ。
今回ご紹介するビットコインイメージのUSBメモリーはその最右翼だ。仮想通貨「NEM」が580億円流失した不正流出騒動が話題になるさなか、後を追いかけるように登場するさまざまな疑惑。仮想通貨は今、嫌でも目に入るトレンドワードだ。
もちろん、読者諸兄もよくご存知の通り、ごくごく一部の稀な例外を除けば、ビットコインをはじめとした仮想通貨には、物理的な実体は存在しない。BitCoin USBメモリーも、そのモノ自体はフェイクだが、ミーハーな筆者はもちろん速攻で入手した。
どこから見てもノーブランドの靴クリームのような黒い缶に入って送られてきたBitcoin USBメモリー。同じくオブジェとしてネットで販売されている、ずっしりと重いゴールドのビットコインメダルと、ほぼ同じサイズだった。
2種類のネックストラップが付属し、IDカードなどと一緒に首からぶら下げられる。残念ながら実体が存在しない世界のモノなので、比較は無意味だが、Bitcoin USBは両面にビットコインメダルの大きく“B”と描かれた面を両面に採用している。
USBメモリーの物理的な仕様としては、従来からあるカード状のUSBメモリーで、Bitcoin USB本体に折り込まれたリトラクタブルのUSBプラグ部分を引き起こして使用する。紙幣によくあるグリーンカラーとプラスティック筐体なので、ゴールドが輝くビットコインメダルに比べると大きく見劣りするのが残念だ。
しかし、かえってそれが現在のビットコインのありさまを示しているようで、ブラックユーモアにも思えて面白い。筆者の購入したBitcoin USBメモリーは一番使い勝手の良い32GB。しばらくはIDカードと一緒にネックストラップに付けて会う人の反応を見てみようと思っている。
製品名 | 購入先 | 購入価格 |
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Bitcoin USBメモリー | Amazon | 1499円 |
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