耐衝撃に憧れる。キャリアのスマホではMIL規格準拠の機種が増えているが、1万円切りの格安スマホで望むのはまず無理だ。当然筆者が無茶ぶりばかり行っている格安過ぎる3Gスマホ「GRAND M」にも耐衝撃性能は無い。
しかし、以前書いたように魔法のスプレーで防水加工は施せたわけだから(本当に施せているのかアテにならないが)、Amazonの力を借りれば耐衝撃性能を加える謎の液体くらい見つかるのではないか?
……無かった。いや、そりゃそうだとは思ったが、困ったことに耐衝撃のケースすら見つからない。汎用タイプの耐衝撃ケースはことごとく画面操作ができない。iPhoneやAndroidスマホの有名どころなら画面操作ができる耐衝撃ケースが見つかるのに。
探してみると自転車にスマホを装着するサイクリング用ケースは耐衝撃もあるようだが、普通のケースよりも大きく、アダプターなどの出っ張りがあるため普段使いは厳しい。
唯一可能性を感じたのはシリコンで衝撃を吸収するエレコムの「ゼロショック フィルム」シリーズだ。自由に切断して使えるフリーサイズ(140×80mm。ディスプレイサイズなら6インチ以上にも対応)がある。他社のフィルムでも耐衝撃や強化ガラスを謡う製品はあるのだが、ほぼ何かの機種専用になっている(切れば使えるとは思うが)。
ゼロショックのフリーサイズで画面部分だけでなくフロントパネル全体に貼り付け、本体の他の部分は汎用ケースで守れば、画面操作が可能で、傷がつきにくい耐衝撃スマホになるのでは?
インカメラやスピーカーもフィルムで覆ってしまったが、これは後で穴を空ければいい。端は丸みがあるので貼れず、側面も空いてしまうが大部分は守れるはず。
早速落としてみることにした。ケースを開いたまま、およそ1.3m上からコンクリートに10回落とし、毎回外観をチェック。結果は以下の通りだ。
1回目……正面から激突。無傷。
2回目……左上角から激突。無傷。
3回目……背面から激突。衝撃でケースは外れたものの無傷。
4回目……右下角から激突。落下地点から吹っ飛ぶ。擦れ傷(小)。
5回目……右上角から激突。ケースがずれる。擦れ傷(小)。
6回目……正面から激突。無傷。
7回目……左上角から激突。擦れ傷(小)。
8回目……正面から激突。ケースはずれたが無傷。
9回目……正面から激突。無傷。
10回目……左上角から激突。無傷。
毎回ものすごい激突音がして心臓が止まりそうになるものの、外観をチェックしただけだが、傷が生じたのは10回中たった3回。しかもフィルムとケースでは守りにくい角がぶつかったときだけ。その傷だって小さな塗装が擦れて禿げた程度。パッと見た感じは無傷に見えるほどだ。
正面から落ちても画面は割れていない、どころかフィルムも綺麗。もう少し大きなケースで角が隠れていれば本当に無傷で済んだかもしれない。
動作も問題無いように思える。ただ本体内部は耐衝撃について何も施していないので、こんなテストをいつまでも繰り返していると外観は綺麗でも故障しそうだ。
それでも普段使いの落下だけを考えれば、十分な耐衝撃性能を手に入れたと思う。ケースとフィルムで2000円ほど。格安スマホで追加するには割高感があるものの、そのぶん長持ちするなら検討する価値はある。
これでまた筆者のGRAND Mは進化してしまった。さて今度はどんな過酷な実験をしてみようか。フフフ……。
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