「よるのおと」は、9歳だった著者が、松尾芭蕉の俳句「古池や 蛙飛び込む 水の音」を初めて知った際、頭に浮かんだ鮮烈なビジョンが元になっています。それを、少年が月夜に池のほとりを歩いて、おじいさんの家にたどりつくという数十秒のストーリーに仕上げました。たむら氏は大賞受賞について、「このような一見地味な作品を見いだしていただき、うれしい」とコメントしています。
受賞作は次の通り。詳細は5月5日付産経新聞朝刊に掲載されています。
【受賞作一覧】 ■大賞 「よるのおと」たむらしげる作 偕成社
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JR賞 「さかなのたまご」内山りゅう写真・文 ポプラ社
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美術賞 「猫魔ヶ岳の妖怪」八百板洋子再話 斎藤隆夫絵 福音館書店
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産経新聞社賞 「こんぴら狗」今井恭子作 くもん出版
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フジテレビ賞 「世界恐竜発見地図」ヒサクニヒコ絵・文 岩崎書店
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ニッポン放送賞 「世界を救うパンの缶詰」菅聖子文 ほるぷ出版
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翻訳作品賞 「うみべのまちで」ジョアン・シュウォーツ文 シドニー・スミス絵 いわじょうよしひと訳 BL出版
「わたしがいどんだ戦い1939年」キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作 大作道子訳 評論社
主催:産経新聞社 後援:フジテレビジョン、ニッポン放送
協賛:JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR貨物
【産経児童出版文化賞】学校図書法の施行にあわせて1954年に産経新聞社が創設した賞で、前年の1月1日から12月31日までの1年間に日本国内で出版された、すべての児童書籍を対象に審査を行い、毎年5月5日の「こどもの日」に受賞作が発表されます。
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