~豊島区との都公募事業で活用し、21年4月の商用提供を目指す~
2020年9月7日
KDDIは、スマートフォンで個々人の暮らしに寄り添い、健康・医療のDXを推進することを目的とした健康管理アプリ「ポケットヘルスケア」(以下 本アプリ) を開発し、本アプリを2020年11月下旬から東京都豊島区と共に実施する東京都主催の「令和2年度 東京都次世代ウェルネスソリューションの構築事業 (以下 都公募事業)」において活用します。
本アプリでは、歩数・体重・脈拍などの「健康データ」の管理機能や、健康データと健康診断・採血検査の結果データをもとに生活習慣病の発症リスク度を提示する「健康スコア」、利用者が自覚症状を複数の質問に回答することで適切な受診先を提示する「AI受診相談」、近隣の医療機関情報を提示する「医療機関検索」の機能などをパートナー企業と連携し、提供します。これにより、日頃の健康管理が本アプリ1つで可能になります。
また、都公募事業での利用実績を踏まえ、2021年4月以降、本アプリの商用提供を目指していきます。
■「ポケットヘルスケア」提供の目的・背景
- 日本の平均寿命は、医療介護分野の技術革新などにより、男女ともに過去最高を更新し続けています (注1)。人生100年時代が現実的なものとなるなかで、一人ひとりの健康を支える環境づくりの必要性がますます高まっています。
- しかし、新型コロナウイルス感染症により、感染拡大の防止のために「不要不急の外出自粛」や「3密 (密閉・密集・密接) 回避」といった、新しい生活様式の実行が求められることとなりました。新しい生活様式の広がりは、感染拡大に効果を示す一方で、外出自粛に伴う日々の活動量の急減など健康維持のための環境は悪化しています。また、慢性疾患を抱える方や体調不良を感じている方が感染への不安や外出自粛の要請を真摯に受け止めるあまり、本来必要な受診を控えている実態も報告されています (注2)。医療機関側においても、受診控えによる患者数の減少により、経営が困窮し、廃業や規模の縮小を余儀なくされているという報告 (注2) もあり、地域医療を担う要が危機に瀕しています。
- そこで、KDDIは個々人の暮らしに寄り添い、健康管理や適切な医療受診を提案する本アプリを提供し、健康・医療のDXを推進します。
■「ポケットヘルスケア」について
本アプリでは、多彩な健康管理機能を提供していきます。
1. 基本機能
パートナー企業とともに開発のうえ、各機能を提供します。
基本機能の画面イメージ
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<健康データ 体重>
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<健康スコア>
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<AI受診相談>
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<医療機関検索>
項目 | 内容 | 開発社 |
---|---|---|
健康データ | 利用者が計測した日々の体重/血圧や健康診断の結果などのPHR (Personal Health Record) を記録します。 | KDDI株式会社 |
健康スコア | 登録されたPHRを活用し、将来の生活習慣病発症リスクを提示します。 | 株式会社ARISE analytics 株式会社PREVENT |
AI受診相談 | 利用者の自覚症状について所定の質問に回答することで、適切な受診先を提示します。 | Ubie株式会社 |
医療機関検索 | 利用者の近隣にある医療機関の情報を提示します。 | KDDI株式会社 株式会社ウェルネス (医療機関情報提供) |
2. 今後追加予定の機能 (オンライン診療・オンライン服薬指導)
2021年4月以降の商用提供時には、パートナー企業と連携し、オンライン診療・オンライン服薬指導などの機能追加していく予定です。
KDDIは、"社会の持続的な成長に貢献する会社"として、「KDDI Sustainable Action」の「心をつなぐ~健康・生きがいづくり~」に基づき、SDGsの取り組みを加速させ、お客さまや社会とともに持続的な成長・発展を目指していきます。
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