アイデアは、故事ことわざで言われているように、出物腫れ物と同じくところ構わず出現するものだ。最高のアイデアは、寝ている時でも、トイレでも、お風呂場でも関係なく頭に浮かぶことがあるはずだ。
トイレは日常生活の単なる延長上なのでさしたる問題はない。ペンさえあればトイレットペーパーに思い浮かんだアイデアを書けば良い。ベッドや布団で寝ている時は、枕元にペンやメモを置いておけば解決だ。
アイデアは寝入りばなに降臨するとか、朝焼けの頃とか、いろいろな説があるが、海外ではそんな心配ごとのある人のために、常時、枕元に置いておく専用メモが用意されている。筆者はこのNITENOTE(ナイトノート)と名付けられた真っ暗闇でも思い立ったアイデアを確実に記録できるノートを20年来愛用している。よく考えられたノートで、専用のペンを引き抜くと、瞬時にライトが光りどんなに真っ暗な状況でも文字を描くノートの筆記面だけは明るく照らしてくれる逸品だ。
もちろん、いつ降臨するか全く予測のつかないアイデアを確実に記録するには、トイレやベッド周りだけでは手ぬるい。間違いなく一番難易度の高いのはお風呂場だ。本日ご紹介するアイデア降臨捕獲キットの極めつけはバスルームで使う防水ノート「Aqua Notes」(アクアノート)だ。
アクアノートは消しゴム付き鉛筆と本体メモパッドの2点で構成されている。いずれも吸盤付きで、バスルーム内の壁面やバスユニットの周辺に簡単に吸着させることが可能だ。鉛筆は吸盤の手前側に軸を押し込んであるだけなので、指先で鉛筆軸を持って手前に引っ張るだけで簡単に吸盤から取り外せる。
1秒2秒を争うアイデア降臨の土壇場でも大丈夫だ。アクアノートの筆記面のサイズはA6サイズのメモより二回りほど小さな90×132㎜だが、上4分の1ほどが綴じられているので実際の実効筆記面積は幅90×103mmほどになる。しかし、バスルームの中で論文や小説を書くのでなければ必要十分な面積だ。
実際のバスルーム内でのアクアノートの取り付け場所は人によってさまざまだろう。ゆったりと湯船につかって座った時に前に見える足元の壁面にセットする人もいれば、自分の頭の側にセットし、アイデア降臨と筆記開始との間隔をミニマイズしたい人もいるだろう。
湯船につかって既に何か筆記したものを前に見ながら展開や、関連する別のアイデアを考えるなら足元に置いた方が便利そうだ。筆者はこっちのタイプだ。幸いにもバスルーム内ならどこにでも吸着可能なので、しばらくいろいろな場所に貼り付けて、自分に最適なポジションを見つけだすことも簡単だし頻繁な位置替えも楽勝だ。
余談だが、筆者の長年の愛読書の一つにジェームス・W・ヤング著の「アイデアのつくり方」という本がある。70年以上昔に書かれた本だと言われているが、この世界ではバイブル以上の存在だ。コアはたった一行のシンプルなものだが、類似書籍や同名書名のいずれもが足元にも及ばない超名著だ。
製品名 | 購入 | 価格 |
---|---|---|
アクアノート | 海外のWebショップ | 6ドル75セント |
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