2018年3月23日金曜日

米音楽サブスクリプションの有料会員数がカナダの人口並みに


 ストリーミング音楽の成長のおかげで、米国音楽業界の2017年の売上高は16.5%増加した。

 音楽業界団体による米国時間3月22日の発表によると、米国音楽業界の2017年の総売上高のうち、ストリーミング音楽からの売り上げが3分の2近くを占めたという。ほんの2年前には、ストリーミングがもう1つの主要なデジタル音楽形式であるダウンロードと接戦を繰り広げていたことを考えると、これは目もくらむほどの急成長だ。現在、ダウンロードの売上高は、あらゆる種類の物理的な音楽製品の総売上高より少ない。

 ストリーミング音楽の成長をけん引した最大の要素は、サブスクリプションによる売り上げだ。全米レコード協会(RIAA)のデータによると、Spotifyや「Apple Music」などのオンデマンドストリーミングサービスの有料サブスクリプション数は56%増加して、3530万件に達したという。

 参考までに、3530万という数字は、カナダの総人口とほぼ同じだ(しかも、この有料サブスクリプション数に、「制限付きプラン」の有料サブスクリプションを利用するユーザーは含まれない)。

 初期の頃、サブスクリプションへの移行は一部のレーベルやアーティストの激しい抗議を引き起こしたが、サブスクリプションの成長は米国音楽業界のここ10年で最高の売上高に大いに貢献している。

 とはいえ、音楽業界がCDの全盛期に近づくまでの道のりは長い。2017年の売上高は全盛期より40%少ないからだ。

 2017年通年で、米国における録音音楽の小売売上高は16.5%増の87億ドル(約9100億円)に達し、2年連続で大幅な成長を記録した。

 制限付きプランも含めたサブスクリプションの売上高は63%増の41億ドル(約4300億円)。

 広告収入型ストリーミングからの売上高は、35%増の6億5900万ドル(約690億円)だった。

 Appleの「iTunes」ストアに代表されるダウンロードの売上高は、25%減の13億ドル(約1400億円)だった。2011年以降初めて、CDやレコード盤などの物理的な音楽製品の売上高がデジタルダウンロードを上回った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。



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