2018年4月15日日曜日

[ITmedia PC USER] FacebookやGoogleに自分がどんな情報を与えているか確認する簡単な方法

 Facebookのユーザー情報8700万人分が、Facebook社の知らないうちに不正利用されていたいわゆる「Cambridge Analyticaスキャンダル」問題をめぐり、マーク・ザッカーバーグCEOは4月10日と11日、米連邦議会の2つの公聴会で合わせて約10時間にわたって質問攻めにされました。

 用意周到で頭脳明晰(めいせき)なザッカーバーグ氏はほとんどほころびを見せなかったので、株価は下がるどころか上昇し、取りあえずは乗り切ったようです。

download 1 公聴会で質問攻めにされる米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEO

 今後、公的な規制が厳しくなる可能性はありますが、ザッカーバーグ氏ならそれを切り抜けて今のビジネスモデルでやっていけそうです。

 このスキャンダルは、約20億人のユーザーが自分のプライバシーについてあらためて考えるきっかけになるかもしれないと思ったのですが、Facebookのグローバルマーケティングソリューション担当副社長、キャロリン・エヴァーソン氏は12日にロンドンのイベントで、「(スキャンダル後に)ユーザーが実際にプライバシー設定を変えたりした様子はない」と語った(The Wall Street Journal)そうです。

 プライバシーを大切に考えているユーザーであればとっくに共有範囲を狭く設定しているだろうし、そうでない人は、そもそもこうしたスキャンダルは人ごとだと思っているということでしょう。Facebookの収入源であるターゲティング広告は、そうした無関心なユーザーが(知らないうちに)与える個人情報で、これからも安泰そうです。

 ここまで読んでくださった方は、プライバシーについて関心があると思うので、もしFacebookのアカウントをお持ちでしたら、一度「情報のダウンロード」をやってみることをお勧めします。ちょっと手間ではありますが、操作は簡単です。

 Facebookのアカウントを作成した日時から、いつ誰と「友達」になった(削除した)か、どんな広告をクリックしたか、自分がどんな広告のターゲットになっているか、など、「プロフィール」や「アクティビティ」だけでは分からない情報を確認できます。

download 2 「情報のダウンロード」をしてみました

 PCのWebブラウザでダウンロードするには、Facebookを開いてログインした状態で、右上にある下向き三角をクリックし、「設定」→「一般アカウント設定」→「Facebookデータをダウンロード」→「アーカイブを開始」と進んで、パスワードを入力します。

 ダウンロードには少し時間がかかります。Facebookに共有を許している情報が多い人ほど、当然データも大きいので、1日かかることもあるそうです。

 ダウンロードの準備が整うと、登録してあるメールアドレスに通知がきて、リンクをクリックして開いたページの「アーカイブをダウンロード」をクリック→またパスワードの入力で、圧縮されたファイルのダウンロードが始まります。

 私は可能な限りFacebookと共有するデータを少なくしているので、ZIPデータは解凍しても135MBでした。フォルダ内にある「index.htm」をダブルクリックするとWebブラウザでこの記事の2つ目の画像のようなページが開きます。左側の各項目をクリックすると、その項目の詳細が表示されます。

 Facebookメッセンジャーのモバイルアプリをインストールしたことのある人の多くは、「連絡先情報」にスマートフォンの連絡帳に登録してある全ての人の電話番号やメールアドレスが表示されます。診断系アプリをやったことがある人の多くは、アプリ開発者にそのデータを提供したことになります(Facebookは今回のスキャンダル後、アプリによる情報収集を大きく制限しました)。

 私は自分の電話番号をプロフィールに入力していないし、端末に登録してある知人の連絡先情報をFacebookやアプリに提供してもいませんが、「友達」の中には私が知らない間に私の電話番号を提供している人がいるかもしれません。そこまでは「情報のダウンロード」では分かりませんが、「広告」の「広告履歴」に自分が関心のない広告が表示されていたら、それは「友達」のせいかもしれません。

 Facebookの「情報をダウンロード」と同じようなサービスはGoogleにもあります(ヘルプ)。GoogleもFacebookと同じく、広告収入が主な財源なので、かなりな情報を集めていることが分かります。

 後は、便利さとプライバシーのバランスを自分で考えればいいと思います。ザッカーバーグ氏も、便利な情報の享受と自分の情報提供のトレードオフだと言っていました

 もう1つ、Android端末ユーザーにお勧めしたいのは、アプリのインストールやアップデートの際に、「権限」を確認することです。例えばただのカジュアルゲームなのに連絡先や位置情報へのアクセスを求めるようなものはやめておいた方がいいです。アプリの中には、インストールのときはあまり権限を要求しないでおいて、アップデートで追加するものもあります。

 Android 6.0以降であればインストールしたアプリの権限を一覧し、ものによっては権限を無効にできるので、これまで意識していなかった人は一度確認してみるといいと思います。「設定」→「アプリと通知」→「アプリの権限」(Android 8の場合)です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう



ITmedia 総合記事一覧で全文を見る

0 件のコメント:

コメントを投稿