2018年4月24日火曜日

宮部みゆきの原点にしてライフワークである「三島屋変調百物語」シリーズ最新作刊行。これぞ江戸怪談の真骨頂!

 

 

株式会社KADOKAWAでは、2018年4月27日(金)、宮部みゆき氏の最新時代小説『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』を刊行します。

本著は、宮部氏がライフワークとして2010年より書き続けている、江戸怪談シリーズの第五作。

神田の袋物屋・三島屋の客間では、ある風変わりな百物語が続けられている。語り手に茶菓を供し、差し向かいで聞き手を務めるのは、店の主人の姪である19歳のおちかだ。ここでの決め事はただ一つ、〈語って語り捨て、聞いて聞き捨て〉。おちかは、聞いた話を胸一つに収め、けっして客間から外には出さない。だから訪れる語り手は、たとえば過去に自分がなした悪事を白状したっていい。恥をさらしたってかまわない。
忌まわしい記憶、囚われている思い、逃げ切れない恐怖――。水底に沈む澱のように胸につかえる秘事を吐き出せば、人はそれだけ身軽になれる。
人は語りたがる。胸の内に凝る話を。今日もまた一人、新しい客が来る――。

宮部氏は本シリーズへの特別な思い入れをこう語ります。

「この『三島屋変調百物語』は、いつも自分の一番そばにある、原点に近い仕事。これからも作家として書きつづけていくなかで、初心に還ってずっとやっていけるシリーズを持っている幸せを感じています」

人はなぜ語るのか――稀代のストーリーテラー・宮部みゆきが物語の源流に遡り、人間の業をあぶり出す傑作です!  

本著刊行を記念し宮部氏ご自身が序章を朗読した貴重な音源を、『あやかし草紙 三島屋変調百物語』サイト( 

https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000436/

 )にて公開中です。宮部氏の朗読といえば、心に沁み入る美しい声と、心地よい余韻の残る語り口で、多くのファンを抱えています。ぜひ本著をお読みになる前に、まずは宮部氏の声で物語に誘われてみてはいかがでしょうか。

●朗読 こちらからもお聴きいただけます→ 

https://youtu.be/L-O9YvIT61E

加えて同サイトではプロモーションビデオ、54ページ分の試し読みもございます。

●PV こちらからもご覧いただけます→ 

https://youtu.be/-1f7gB0BmT8

●試し読み 

http://sample-books.kadokawa.co.jp/321712000436/ 

[書籍紹介]

■書名:あやかし草紙 三島屋変調百物語

■著者名:宮部みゆき

■刊行日:2018年4月27日

■定価:本体1,800円+税

■体裁:四六判上製

■頁数:572頁

■書籍サイト: 

https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000436/

■書籍サイトQRコード:

[著者紹介]宮部みゆき

 

撮影:ホンゴユウジ撮影:ホンゴユウジ

1960年東京都生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。

92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、同年『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞を受賞。その他『模倣犯』『ブレイブ・ストーリー』『小暮写眞館』『ソロモンの偽証』『悲嘆の門』『荒神』『この世の春』など著書多数。本著は『おそろし』(角川書店)『あんじゅう』(中央公論新社)『泣き童子』(文藝春秋)『三鬼』(日本経済新聞出版社)につづく三島屋シリーズの第五弾(文庫は全て角川文庫に収録)。      



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